2012.9.28(金)快晴
10:48 じょんのびスタート 下川合で昼食10分程度
12:55 菟原中着 影清稲荷、龍源寺、宿界隈彷徨
15:10 菟原中スタート(35Km)
17:16 じょんのび着(66Km)
7月から始めた晴徨シリーズも2ヶ月がたって疲れが溜まってきた。ロングライドはこの辺にして短いところでお茶を濁しておこうかと思っていたら、絶好の秋晴れとなってしまった。そのうち雨も降るだろうから走れる間に走っておくかと出かける。
夏とは違って気持ちが良い、汗もかくがすぐに乾いてしまう。道中立ち寄りたいところもあるのだが、菟原でなにかと行きたい見たい所があるので先を急ぐ。
下川合の三和ダッシュ村の前で休憩中の人に声を掛けられる。誰かいなと思ったら、いとこの西村さんである。何十年も付き合いが無かったのに最初の菟原訪問時に出合ってから、メールのやりとりしたりしている。それにしてもここで逢えるかという感じで、一緒に昼食をとる。
影清稲荷の祠の中の写真を撮りたいと言うと、区長をされている滝本さんに電話して照会してくれた。自転車乗りの派手なスタイルで神社の祠をごそごそしているとそれこそ通報ものだと心配していたのだ。
そう今日の第一目的は、影清稲荷の毘沙門堂の祠の中にある、板に書かれた墨書を写真に撮ってくることなのだ。
前回同様京街道を通って菟原に急ぐ、菟原下の京街道未踏の部分も通ってみるだけで観察の余裕は無い。早速区長さんに連れてもらって影清稲荷の探検をする。この詳細は別稿別所探訪でお知らせしたい。
影清稲荷の神前ではかつては奉納相撲が行われたそうだ。
力士景清の伝説に由来するのだろうか。
続いて龍源寺を訪ねる。住職に色々と質問をしていたのだが、不寝の森は細野峠の麓の宿(しゅく)という街道沿いの宿場町の辺りにあったそうだと聞き驚く。不寝の森はてっきり別所にあったものだと思っていたからだ。詳しい方がおられるというので紹介して頂く。また、探していた菟原村史をお借りすることまで出来て、お礼を言って龍源寺を後にする。
紹介された家は宿のあたらし屋さんというもと宿屋である。訪ねるとご主人がおでかけで、すぐにお帰りと言うことなので、細野峠に向かってみる。不寝の森は街道沿いにあるというので、それらしい候補を探しておいて、聞いたときに解るようにと、観音清水300m手前まで走ってみた。
番屋跡でもあるというので、さほど奥でも無さそうだし、家並みが終わった先の切り通し辺りかなと写真に収めて帰ってきた。
観音清水300m手前の分岐、ここまで砕石が敷かれ街道らしくない。
まだご主人は帰っておられなくて、地元生まれの方がおられる家を紹介して頂く。
そこで聞くと、詳しくは判らないが、府道から入った辺りに谷があり、その谷ではなく山の所らしいということであった。宿の先かと思っていたのが、手前であったことに又しても驚く。
その辺りを探していると、それらしい広場もある。うろうろしていると植林の中にもぬけの空になった祠を発見、もうこれに違いない。山手と聞いていたのとは少し違うが、移転後の祠があれば間違いない。納得して帰ろうとすると、あたらし屋のご主人が帰ってこられた。
こりゃあ、祭神移転後の祠と間違うよなあ。
「不寝の森はここですね、空の祠がありますが、、」
「そんなもんないやろ」
「いや、ありますよ、ほら」
「こりゃあ、ここのもんが楽しみに作りよったんやがな、ほら川合の小原なんとかさんに手伝うてもろて、、、」
「重夫はんですか」
「そうそう」
「道理でなんか新しそうですなあ、でも本当の不寝の森はどこですか」
「あの山の中や、街道はあの山を通っていてなあ、ようけ家もあったんやで。道は三尺ぐらいのもんで、ぐるっと回ってうちの横へ降りてきてたんやがな」
「道は今でも残ってますか」
「残ってるで、宿屋もこの宿に6軒あってさかもと屋と油屋と但馬屋は山の方にあったんや、あたらし屋と藤屋と真粉屋(しんこや)はこの通りにあるやろ」
一番奥にある真粉屋さん、立派な構えである。
いやはやこれが一番驚いた。郷土資料館の「京街道をゆく」も細野峠のパンフレットも立て看板も、この道には気づいていないのだ。だからこそ不寝の森跡という表示は無いわけだ。
左:街道は分譲地に行く舗装道路の上の林の中を走っている。
右:街道は二件目のあたらし屋さんの横に出てくるもので、この坂は新道。どの案内もこの坂が街道となっている。
さっそく歩いてみたいが、時間切れだ。次回の楽しみにして、帰路を急ぐ。
弁当箱も水筒も空になったけど、いっぱい新しい発見を詰めて帰る道は楽しい。
【晴徨雨読】59日目(2006.9.28)青森~八甲田雪中行軍遭難資料館~雲谷
八甲田雪中行軍遭難事件については学生時代から本で読んでいたが、現地を訪れるか否かで理解度が全然違う。例え軍隊の行軍で無くて、国家であっても間抜けな指導者に先導されると遭難してしまうぞという教訓である。
記念館では遭難の本質がわかりにくい。
【今日のじょん】:今日朝水口さんの奥さんが「脱穀するんやで~」と言っておられた。帰りにはすっかり終わっていた。天気良かったから5日間の乾燥で良かったそうだ。台風来てるて言うし、絶好のチャンスやったみたい。
ビフォーアフター