2012.9.21(金)快晴
秋晴れで絶好のバイクランの機会なのだが、買い物の用事があって車での出発となる。食糧を仕入れ、買い物を済まし三和町支所にある郷土資料館に向かう。資料が無いものかと探すがこれといった物が無く、民具などの展示品も少ない。見れば隣室に資料や民具、農具などが山積みされている。これ等を分類整理して公開すれば随分立派な資料館になろうかと思うが、そういう気概は無いようだ。
つづいて支所の近くにある図書館に行く。ここは先日訪問済みで、調べたい資料があったので確実に調査できることとなった。
もう帰ろうかなと思ったとき、書架に「京街道を行く」(三和町郷土資料館)という冊子が目に付いた。地図、写真、案内文がわかりやすく書かれており、早速辻から細野峠までの部分を複写して、実際に走ることにする。
図書館スタート 14:07 ~細野峠取り付き
図書館着 16:30 13Kmの晴徨である。
スタート地点の三和会館(図書館)街道沿いにある。
千束から国道9号線を下ってくると辻の交差点に出、左は中出方面に行く。国道と中出に行く道の間に京街道サイズの道がある。この道を進むと細見川が渡れないので、一旦梅原方面に迂回する。国道を渡りなおして、少し行くと左手に地蔵さまがある。細見川の徒渉点はここかなと思ったが、もう少し上の民家が並んでいる通りのようだ。細見川に向かって道が続いているが、やがて草道となり河原に向かっている。
左:辻の交差点、左が国道9号線、右が中出(なかで)に行く府道、真ん中が街道。
中右:細見川を渡る部分は通れないので迂回する。国道を渡って坂を上がってきたところ。下に見えるのが国道、ここに地蔵さまがある。
左:迂回路の坂を上り詰めると街道がある。細見川の方に戻ったところ。
右:街道を行くと、古い五輪塔などもある。
道を引き返し、菟原に向かう。このあたりが河内ヶ野(こうじがの)というそうだ。道々に古い地蔵さまや祠がある。
直進の道が土道となり、左下に舗装道路が有る三叉路となる。道なりが正しそうなので進むが、すぐに薮に阻まれる。冊子の地図では急な曲は無いようなので、この薮道が本来の道のようだが定かでは無い。その先は河岸段丘の気持ちの良い道で、菟原やその先の山々が美しい。
左:鋪装道は左に曲り、直進は土道
右:土道は100m余りで薮で行き止まりとなる。しかしこれが本街道ではないかと思うのだが。
気分の良い道を走ると柏田の道わけ地蔵に出合う。ここを左にとる。
やがて菟原下の柏田というところに至り、「右 ささ山道 左 京」の道わけ地蔵に着く。前回はここを右にとったが、今回は京街道を辿るのが目的だから左にとる。
やがておそろしく急な下り坂となり不安になってくる。案内の文を読んでいると問題ないのだが、いきなりでは不安だ。
不安なまま進むと右手に供養塔のある地蔵さまが現れ、すぐに柳瀬橋が現れる。
道わけ地蔵の先はえらい下り坂がある、写真はふり返っているところ。右が街道。
そのまま進むと右手に柳瀬橋の供養塔が現れる。
橋を越えると集落の中を登って行き、国道に近づいていく。
畑仕事のおじいさんに、「京街道はこれですか?」と尋ねると、そうだと言う返事。
「国道に出てしまうんですか?」「出てもすぐに右手に街道があるよ」と教えてくれた。
なるほどすぐに街道に戻り、菟原下の宿場町に入ってきた。つづく
左:蛇行する土師川を渡る柳瀬橋。
中:街道は国道に出てしまう。写真はふり返って撮ったところ。
右:国道を少し走ると、菟原下の宿場街に入って行く。
【晴徨雨読】52日目(2006.9.21)大湯~十和田湖
大湯から発荷峠まで、なんとも寂しい国道だった。胡桃や団栗が道中に落ちていて、熊が出ないかおそろしくなる。この年は通常の6倍だったか、熊の出現の多い年で、十和田でもパトカー出動騒ぎがあった。景色は十和田、奥入瀬と最高。
発荷峠から十和田湖。
【今日のじょん】:土師器、須恵器発見現場の写真。右手辺りが土師器、電柱の向こうが須恵器。じょんはかんけーネエけど写ってるだけ。