携帯電話とアゴ（顎）がはずれた話

わたしのホヤホヤ携帯です



時々、歯の治療と手入れを兼ねて歯科へゆきます
先日は、こんな珍場面（失礼！）に。

老婦人とお見受けしたが、治療を終えて待合室へ、
ちょうど私の横に腰をおろされて早速、バックから携帯電話をON

「はぁ～、わたしたい！むかえにきてくれんね、治ったバイ！」
「あら、携帯うまいですねぇ～」

手慣れた様子に、わたしは目がはなせなかった。

「な～んの簡単デスタイ、これとこれのボタンでかかりますケン」
「ちょっと見せてください、あら？、わたしのとよくにています、（シルバー用）
でも、まだ買ったばかりであまり使えません。
こうして今日も携帯していませんからね・・・」

「わたしは買うて１年ぐらい、ア～タもすぐでくるよ」
「そうですかねぇ、パソコンならできるけど携帯はまだ赤電話（いまは緑か）」


これからが本番やけんね！！

「アゴがはずれたったいね。」
「え？アゴがって、なんでどうしてはずれたのですか？」
「は～い、歯磨きしていてですよ、こうしてちょっとばかり、下あごを横にずらしたときですたい。
ガクッっておとがしてね、あわわわわ～でね～」

・・・なんと答えていいのやら・・・

「あわてて整形外科にいったら、歯科に行ってくださいといわれて・・・
ここには初めてですバッテンが、
先生がちょっとあごの下のほうを抑えたらすッとはまりましたたい」

一息に話して肩で息をして

「はぁっ～ぁ」と
その間、わたしも目をまるくして呼吸を忘れてみつめていた・・・

「ヘェ～ッ、そんなことがあったのですか？」わたしはようやく肩の力がぬけた。

玄関のドアーが開いて孫さんらしき男性がそっと顔だけだして
「よかったね～なおったなら、ほんなら帰ろかねぇ～」
手をつないで、スタスタと駐車場へ・・・

「あ～、びっくりした、でもおかしかたいね　ウフフ・・・」小声で笑いを
おさえた。