白いおおきな花束を棺の上に置いて
「いってらっしゃ~い」・・・と見送りました。
「ほんなら、わたしゃ 篭の鳥かい?」
「篭の鳥は16才までたい・・・」
母とじいやの、こんな会話を思い出します。
今、ようやく篭の鳥は、なつかしい夫のもとに急ぎ旅立って行きました。
6人の子をあの小さな体で産み育てた母は、「100歳まで生きるけん」と笑顔で話していました。
数えきれないほどの入退院、危篤状態をその度ごとに抜け出して、バンサ~イと両手をあげて喜んでいた母。
17人のひ孫を見てだっこして、ピースサインで写真にも。
しかし、さすがの母もとうとう力つきはてたのか、 97才の生涯を安らかに閉じた・・・
無事に納骨もすみ、今 ゆっくりと涙があふれてきます。