12月も半ばちかくになり、そろそろ年賀状を書きはじめなくては・・・
今年はなんとなく喪中のはがきが多いような
名前を見ては あ~このかたもと・・・いっそう寂しさが募る。
やがていつの日か わたしたちもこんな知らせを
子どもたちが書く時が訪れるのだろうな・・・
机の前に正座して、昨年いただいた年賀状をひらいてみる
毎年頂いた年賀状は、別に冊子にして大事に保存してある。
来年の干支は申か・・・
12年前の年賀状をひらいてみたら、一枚の年賀状に目がとまった
干支 申の絵が描かれた妹からの年賀状だ。
妹は3人目の孫の誕生を病床で待っていたがその願いもかなわず
56才の誕生日を目の前にして、壮絶な癌闘病の果てにとうとう亡くなった。
そして、これが最後の年賀状になった。
お正月には医師の許可をもらい一時帰宅、大勢の家族といっしょに
お得意の鍋料理をかこんだであろう・・・
そしてその年5月7日 ひとり旅立った
干支は申 あれからもう12年が流れた。
「しいちゃん、安心していいよ。4人の子供たちはそれぞれ結婚してね。
初孫だったK君はもう高校生になったよ。
長男のY君もあなたによく似たお嫁さんをもらってね。
女の子がうまれたよ。よかったね」
年賀状を書く手がとまって、しばし妹と語り合った師走の一日だった。
幼きまごの 声聞き点滴の手をのばし
姿を探る我が妹悲し