「授業は、8時半からはじまりますので・・・」
ある日のこと、じいやの出身校でもある〇〇小学校から
世界遺産の万田坑の話をしてほしいとの依頼があった。
快くひきうけたものの小学3年生約80名余と聞いて、炭坑の話をどのようにして
伝えたら理解してもらえるかと心配の種となった。
数日かけていろいろと調べて、どうやら原稿にまとめることができた。
さて、当日は木枯し吹きすさび 震えあがるほどの寒さだったが、
先生方の熱意にこたえるべく、じいやは準備万端。
寄贈用に2冊にまとめた参考資料とDVDを持ち、私もカメラかかえていざ出発。
ひさしぶりに見る〇〇小学校、昔の校舎は
鉄筋コンクリートのしゃれた校舎に変身していてびっくり。
先生の案内で教室まで長い廊下をゆっくりと歩いて教室の前にきたとき、
きちんとならべられた上靴の列をみてびっくり、そして感心した。
どの教室の前にもおなじように整然と並べられていた。
先生方の熱心な指導が行き届いているなぁと とてもうれしくなった。
教室にはいると
メモ帳を手に、かわいらしい元気な子どもたちが静かに床に腰をおろして
待っていてくれました。キラキラと目をかがやかせて・・・。
45分間の短い時間に子どもたちの石炭に関する質問事項が30余項目あり
どれだけ答えることができるか・・・
一言も洩らすまいと、冷たい床の上で懸命にメモをとる子どもたちが
とても愛しくて泣けそうになって・・・
男子も負けてはいません。書いては消し、消しては書き続けていました。
日本の発展に、石炭がどれほど寄与活躍してきたかを知ることにより
この子たちがいつか大人になって世界を駆けまわる日が
来るかもしれない。
がんばれ 子どもたち!!
ノーベル賞も夢ではない!!
資料の一部からモノクロで掲載してみました。
全盛時代の万田坑、地上部分
高温と湿気の中を採炭員さんの奮闘ぶり
そしてその二日後に、またうれしい出来事がありました・・・