八朔の実を摘みとり

アニメに挑戦！　

今日もぽかぽか、胃がん手術後はめっきり筋力がなくなったじいやに
頼むのをためらっていたら、ガタガタ音がしたので外にでてみた。
なんと、じいやが野良着に着替えていた。
「え？できると？」
「ん！いまから八朔摘みするよ」折りたたみの梯子をひょい！とかついで八朔の木へスタスタと。
「だいじょうぶやろか？」
心配するばあやをしり目に、ヨイショ！と木に登って鋏でチョキチョキ
はじめた。木の下でキャッチャーよろしく、つぎつぎに切り取られた八朔の実を
両手で受ける。

年末に切りやすい下のほうだけを摘んでいたのだが、残りものでも大小合わせて
篭に２箱もあった。

熟しているが、摘み取り後しばらくするといっそう甘味がましてくる。
孫たちがよろこんで食べてくれるのがうれしい。
八朔の木よ、おいしい実をたくさんにありがとう
今年もまたたくさんの花をつけてちょうだいね。


　　　お礼肥をほどこして、摘み取り作業は終わった。

じいやは最近ひとりで自転車に乗り、病院と近場の温泉巡りをしている。
だいぶん筋力がついてきたようで、自信がでてきたのだろう。

そこで提案して　　勧めてみた。「たまには、泊がけでゆっくりもいいじゃない？」
「ほう！そりもよかねぇ、杏子は行かんかね？」
「いや、今度はひとりでのんびりしてきたら？」温泉好きなじいやからは、
ふたつ返事がかえってきた。
そして明日から温泉三昧、熊本へ３泊４日の保養に一人旅へでかけることに。
準備もととのっているようだ。

「行ってらっしゃ～い」