hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

北向観音(長野県上田市)

2014-06-02 05:00:00 | 日記
古刹を巡る その13.本日は長野県上田市の北向観音を取り上げる。この観音さまは長野新幹線の上田駅から上田交通別所線の終点別所温泉駅でおりて10分ほどのところにある。北向観音とはお堂が北向きに立っていることから付けられたもので観音の誓願である『北斗七星が世界のよりどころとなるように我もまた一切衆生のために常によりどころになって済度をなさん』によるものとされる。

寺伝によると平安初期の825年に慈覚大師(円仁)により開設されたものとされる。木曽義仲の兵火などありたびたび消失しているが、その度に再建され、今のお堂は江戸時代1721年に建てられたものという。本坊の名前は北向山常楽寺で重要文化財にもなっている石造りの多宝塔がある。

また、長野市の善光寺は来世の利益をもたらす寺であるのに対し、北向観音は現世の利益をもたらすこと寺で、セットでお参りをするとよりご利益があるといわれる。小生も坂東33ヶ所霊場巡りを満願した際にお礼参りにこの2つを訪れるように満願の寺で言われたことを思い出す。(坂東33箇所巡りの番外札所である)
寺からの塩田平の眺めは素晴らしく、この寺をお参りされたときは無名館などもあわせて回ると良い。また境内の愛染堂のそばに川口松太郎の小説で有名な『愛染かつら』があり、碑も残されている。この小説の中身は残念ながら分からないが。


もちろん、丸窓電車で有名な上田交通にもぜひ乗ってもらいたいが。やはり小生の旅にはどうしても電車はつきものののようである。