hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

日本橋小伝馬町

2014-06-21 00:02:06 | 日記

日本橋町巡りシリーズ その8。今回は日本橋小伝馬町。この町には地下鉄日比谷線の小伝馬町駅があり、中央を東西に江戸通りが通り、町を分断している。北側はもう千代田区岩本町、南は大伝馬町、東は本町、西は馬喰町と横山町に接する横長の長方形である。

町の名前の由来は名主宮辺又四郎が伝馬役を司ったことによるらしい。今は小さな問屋が多いが、江戸時代は大伝馬町の裏通りの町であった。また、江戸時代には牢獄があったことでも知られる。牢獄は元は江戸城内の常盤橋にあったが、慶長年間にこの地に移り、1875年まであった。今は後で述べる公園と駅前に碑がある位である。


明治になり、市電が江戸通りを通るようになって繁栄し、関東大震災や東京大空襲で被害はうけたものの復興し、1964年には地下鉄日比谷線の駅もできるなど今も元気な町。

町には廃校になった小学校跡隣にある十思公園、この辺りにかつて小伝馬町牢獄があり、公園内には幕末に投獄され、ここで亡くなった松陰の石碑などもあるらしいが、改築中で外からは鐘しか見えなかった。この鐘は石町時の鐘で当時の石町(今の日本橋室町)にあった。処刑もこの鐘に合わせたため、鐘番もわざと遅らせることもあったとか。

隣の十思スクエアは元は十思小学校の廃校を利用した区民施設。明治11年に開校、今の建物も震災後の復興小学校の一つで優雅なフォルムを残している。




他にはあまり史跡はないが、昔ながらの建物もかなり残り、特に良さげな飲み屋が幾つもある。一度夜に訪問したい町である。