hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

飛露喜(福島県)

2014-06-18 06:36:52 | 日記

新シリーズ『きまぐれ酒蔵散歩』その1。今までに日本を旅する毎に色々な酒蔵巡りをして来た。好きな酒、気になる酒、懐かしい酒、色々あるが、酒蔵の対応も様々。予約もしないのに蔵の見学だけでなく、説明もしていただいたN酒造、近くから電話をしたら、来ないで欲しいと言われたK酒造。色々な対応があるが、その酒の故郷を観たい思いでついいってしまう。

まず、第一回は福島県の廣木酒造である。今でこそ有名な『飛露喜』の製造元だが、かつては苦しい時期もあったと聞く。透明感がある中にじっくり旨みのある独特な酒は今では入手困難な銘柄の一つとなっている。

訪ねた場所は福島県会津坂下町、これを『ばんげ』と読める人はよく知ったお方。この辺りには観音様が多く、そのついでに昨年5月に訪問した。もちろん車でいったが、鉄道ならば駅は只見線会津坂下駅で下車、15分ほど歩いた所に酒蔵はある。しかし、滅多に気動車はやって来ることもなく、駅は静けさの中にある。(ただ、駅のスタンプはある。)
そして、よくある街道沿いの滅多に人が通らない静かな町の中心に廣木酒造がある。地元用の『泉川』という銘柄と出荷用の『飛露喜』を作っているが、地元の酒屋でも滅多に入荷しないとこぼしていた。

建物や蔵の、昔ながらの佇まいは実に素晴らしいが、そのガラスの戸には『飛露喜は完売しました。』の文字、折角だから話だけでもしようと思ったが、昼どきで人もおらず、写真だけを撮って帰る羽目に。

でも、会津にはほかにも良い酒が沢山あり、左党がいって、自分好みの酒を探すなら、若松の『会津酒楽館』(渡辺宗太商店)がなかなかいい。