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鉄道シリーズ その67。『日本の鉄道の電化』戦後編。戦後になるとエネルギーの状況が一変、石炭価格が高騰したこともあり、加えて輸送力増強が1950年代に叫ばれたことから全国的に電化の機運が盛り上がった。
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東海道本線は1956年に残された米原~京都が電化を完了し、ほぼ同時期に長岡~新潟の電化も完成、上野~新潟で特急ときが運転された。その後山陰地区を除く本州、九州は電化が進められていくが、一方で北海道と四国は電化区間が一部に留まった。
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こうして大都市圏を中心とした電化の進捗率が高い地域と地方の非電化がそのままとなった地域が混在する状況となり、気動車の燃費など機能の向上もその拍車をかけた。
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その結果、奈良・大阪・神奈川・東京のように全て電化されている都道府県がある一方で、路面電車の土佐電気鉄道以外は非電化の高知県や全く電化区間のない徳島県などこれだけ均質化が進む中で両極端な状況にあるのは面白い。
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また、電化後のメンテナンスコストが耐えられず,電化を廃止した名鉄八百津線やくりはら田園鉄道(ともに廃止)などの例もある。くりはら田園鉄道は実際に乗りに行ったが、途中駅の若柳駅の待避線に今は使えなくなった電車が放置されていた姿が痛々しかったのを思い出す。
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