入梅以来これだけまじめに毎日雨の降ることも珍しい。通常は入梅したが、雨が降らずいつになったら雨が降るのかと言って雨が降るものだ。
その中でひときわ美しくなってきたのがアジサイである、毎日出勤の途中で美人コンテストをしているように色々な意匠、色合い、種類がきそいあっている。
有名な話だが、敢えて言うとあの花のように見えるのはガク(萼)で本当の花は真ん中の小さい部分である。
この花は日本だけでなく、ヨーロッパ、アメリカなどでも咲いており、鑑賞用に品種改良されている。原種はヤマアジサイまたはガクアジサイと呼ばれ、花は一斉に咲かない。
また、萼の色はアントシアニンの一種デルフィニジンが含まれている。色は土壌のph(酸性度)により決まるので『土壌が酸性ならば青、アルカリ性ならば赤』と大まかに言われている。
東京にはアジサイの名所は多いが、京王井の頭線や江ノ電、箱根登山鉄道のように車窓からみるのもまたいい。もちろん出勤の途中に傘を差しながらもホッとさせてくれる姿もまたいい。本当にアジサイは雨がよく似合う。