最近、蕎麦屋で一杯がマイブームである。今日のお店は小生の勤める事務所から5分ほどのところにあり、前もってランチを食べ、夜のメニューも確認して今夜に備える。
6時少し前に店に入るが、どうせ予約なしでもガラガラだろうという思惑は全くはずれ、最後のボックス席に滑り込む。さすがに金曜日、狭くない店だが、周りはサラリーマン風の人たちがもう宴もたけなわである。
仲間がすぐ合流してまずは生ビールで乾杯、お通しはホタテのヒモの酢の物、そうか、ホタテの刺身もあるのかと気がつく。
注文は『しめ鯖』『カンパチ刺身』『出し巻き卵』『鴨の山椒焼き』を注文。まずは刺身から登場するが、しめ鯖もカンパチもとにかく新鮮で美味い。活魚料理屋かと思うほど。
ここで日本酒に乗り換え、まずは『鶴亀』（新潟県）から。升にグラスを入れ、一升瓶でたっぷりこぼしてくれるが、中々盛りがいい。もちろん酒もさっぱりしていて口当たり良し。
『鴨の山椒焼き』『出し巻き卵』も登場するが、いずれも返しが効いてさすがに蕎麦屋のアテである。この店はグランドメニューもお勧めも、また、酒もアテも種類が多い。お勧めメニューにはもう『土瓶蒸し』も並んでいる。いや、侮れない。
侮れないついでに『穴子の天ぷら』『キスとメゴチの天ぷら』を頼む。酒は『沢屋まつもと』（京都府）、天ぷらはさすがに得意料理で特にメゴチが美味い。ちゃんと天つゆと塩が付いてくる。
次に酒は『手取川』（石川県）、アテは蕎麦屋らしく『ニシンの煮付け』『焼き味噌』を頼むが、いずれも酒にあいすぎ。このままではどこまで飲むか分からないのでお開きに。
満腹の上、いい良い心地で駅に向かうが、ふと忘れ物。そうだ、〆の蕎麦を忘れた。いや、これは失礼致しました。
蕎麦遊膳 花吉辰（はなきっしん）
中央区日本橋堀留町1ー3ー3
0336661101