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七草には春の七草と秋の七草がある。七草粥は春の七草の方で『セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ』と覚える。
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しかし、正式な呼び名とかなり乖離しており、実際の名前は『セリ、ナズナ(ペンペン草)、ハハコグサ、ハコベ、コオニタビラコ、カブ、ダイコン』のことである。これは粥に入れるくらいだから、全て食用となる。
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しかし、秋の七草は観て楽しむ、いわば観賞用の野草で『オミナエシ、ススキ、キキョウ、ナデシコ(カワラナデシコ)、フジバカマ、クズ、ハギ』となる。これらは観賞用というだけに様々な色の花を付ける。手に入れにくいかと思っていたが、農協にいくとこのうちススキ、ハギ、キキョウ、ナデシコはしっかり売っている。折角だからとナデシコを買ってみたりした。
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秋の七草の花の色だが、イネ科のススキを白とすると、キキョウは紫、ハギとナデシコはピンク(ハギは白もある)、フジバカマが白(蕾の時は薄いピンク)、クズは赤または紫、オミナエシは黄色(白はオトコエシ)とバラエティに富んでおり、これらを一緒の花瓶に入れても面白い。
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秋の七草は春の七草のように1月7日に七草粥を食べるといった行事はなく、秋の野原を見ながらそこに咲く野草の花をみて俳句や短歌を詠むなどの風流を楽しむ目的で定められたようだ。また、草花のチョイスは山上憶良の歌から取ったものと言われている。
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暑さ寒さも彼岸までとは上手くいったもので、暑さもひと段落し、月見とともに自然を愛でるのには秋は良い季節なのかもしれない。ただ、今年は台風と長雨のおかげで楽しめない所も多いようではあるが。
(出てきた花の写真はキキョウ、ナデシコ、ハギ、ススキ、オミナエシ、フジバカマ、クズの順です。)