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『古刹を巡る』その40。夏の旅行でかなりの古刹を回ったが、たまには東京のお寺もと少し足を伸ばし、青梅市にある塩船観音寺にお参りに行く。
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このお寺には東京都とはいえ我が家から車で1時間以上かかる。青梅街道をひたすら走り、東青梅駅から約車で15分。鄙びた場所にある静かな古刹で伝説によると7世紀に八百比丘尼が千手観音像を安置したのが始まりと言われる。
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駐車場に車を駐めて歩くとすぐに国の重文指定されている仁王門、茅葺きの門から入る。すぐに左右に白とピンクの萩が満開でその先には彼岸花が赤い花を咲かせていて美しい。
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すぐに阿弥陀堂があり、中には阿弥陀仏が祀られている。阿弥陀堂も室町時代のもので重文指定されている。
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その先には薬師堂、薬師如来像が祀られているが、ちょうど午前中に薬師大祭が行われ、善男善女に生姜が振舞われたとのこと。
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小生もまだたくさんあるとのことで、有り難くそのおこぼれで生姜を頂いた。なぜ生姜なのかを聞いたが、ちょうど季節が生姜だからとのことであった。
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さらに階段を上るとこれも茅葺きの本堂がある。中には秘仏の千手観音像が安置されているが、御前立ちにお参りする。大祭の後の割には人が少ないが、寺の人に聞くとやはり名物のツツジの時期は大変な人出とか。本堂の横には鐘楼があり、時代物の鐘が掛かっている。
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さらにここから広がり、奥には護摩堂弘誓閣、これは新しいが立派なお堂があり、周りには一面にツツジが植えられ、さらに今はサルスベリのピンクの花が満開である。
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下つては12の坊舎を構えるなどかなり繁栄したことがうかがえる立派なお寺で親のこと、娘のことなど自身以外に祈らなければならないこと満載であったが、ゆっくりお参りをすることができた。