hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

ソニービル探訪

2016-09-08 05:00:18 | 日記

来年の春にはソニービルが解体されることを聞き、ソニーショールームがあるうちにと訪問した。ソニービルは1966年4月にオープン、銀座の象徴的なビルであったが、今も50年の月日が流れたとは思えないモダンなものである。

地下鉄銀座駅を降りて、地下のプラザ(旧ソニープラザ)を見ながら階段を上がる。かつてはここでしか購入出来なかった海外雑貨が今は溢れかえっていることを思い、まずは時代を感じる。


階段を一つ上ると銀座天一が店を構えている。相変わらず昼の天丼の値段は高いが、親父が元気でよく連れて行ってもらった30年前と店構えは殆ど変わっていない。

さらに階段を上ると地上に出る。パブカーディナルの横を通り、正面に回る。正面のスペースは夏は巨大水槽、冬はクリスマスツリーと待ち合わせをしても飽きることのないスペースであったが、今は何もなくがらんとしている。

1階には受付があるが、今も外人客は多数来店。しかし、そこには9月24日に旧日産ショールーム跡にソニーショールームが移転することが書かれていて、ショールームは閉店済とある。

やむなく、ギャラリーのある6階までエレベーターで昇る。かつては2階から3階に掛けてショールームがあり、中学の頃に海外の短波放送を聞きたくてスカイセンサー5500というラジオを見に来た来たことや大学生の頃にさらに上のフロアにあったサントリーのコマーシャルスペースにアーリータイムズのTシャツを買いに来たことなどをふと思い出した。

6階にはギャラリーがあるが、並べてある鶏の絵を見ている人はいない。さらに5階に降りるとソニーイノベーションラウンジがある。ここでは電子ペーパーを利用した製品の紹介をしていた。原理はKindleに使われているのと同様の素材でわずかな電力で文字などを表示できる。


これを利用した腕時計をガイドの女性に説明を受けるが、紙でできた腕時計は画面以外のベルト部も図案を気分によって変えることが出来るとの説明を受け、実物を見せてもらうが、仕組みは分からないがその技術に驚く。さらに同様の仕組みのリモコンの説明も聞く。これらはソニー技術者がプライベートなファンドを立ち上げ、製品化しているとのこと。さすが、ソニーである。そういえば売れないため既に撤退した有機ELのテレビを見て驚いたのはいつの頃だろうか。


残念ながらそこから下の階は引っ越し済だが、最後に1階から地下に向かう伝説のメロディーステップに向かう。色々な仕掛けがあるようだが、かつては電子音、今は鳴き声のような音がするようになっている。

これら面白い仕掛けや新しい技術が詰まったソニービルもあと半年、しかも中が半分程度からになってしまっていて、思い出にひたりながらも寂しくなったのは歳を重ねた結果だろうか。