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『切手シリーズ』その63。食欲の秋に因んで果物、それも秋冬が季節の果物の切手を紹介したい。実は日本の切手には記念切手・普通切手を問わず花や鳥、昆虫などの図案の切手は明治時代からあるが、果物の切手は少ない。
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初めて登場したのは1975年9月に発行された『りんご100年記念』の切手。これは堂々と真ん中に赤いリンゴの実が描かれ、周囲にリンゴの木のシルエットが描かれている。ではリンゴ100年とはと調べると『明治8年に内務省勧業寮よりリンゴの苗木が青森県に配布された記念』。つまり、青森県リンゴ100年記念の切手である。その記念碑は青森県庁前に12種のリンゴの木と共にあるとのこと。
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他にもリンゴの切手は結構ある。いずれもふるさと切手だが、まずは1989年10月青森のふるさと切手。赤と黄色のリンゴの実にリンゴの花が添えられている。2002年10月青森のふるさと切手として岩木山とリンゴの図案の切手が出ている。
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2005年5月の東北のふるさと切手で青森県と岩手県からリンゴの図案の切手が出ている。また、2006年9月の関東のふるさと切手として群馬県のリンゴの切手が発行されている。
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次に梨はやはり鳥取県のふるさと切手としてニジッセイキナシの切手が1991年8月に発行。さらに2006年9月に埼玉県のふるさと切手として発行されている。
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柿はというと2001年9月に岐阜県のふるさと切手として富有柿と名鉄の路面電車が描かれた切手。2003年7月に福島県のふるさと切手として鶴ヶ城と柿の切手が出されている。
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さらに2009年9月の愛媛県のふるさと切手では正岡子規の名句と共に柿が描かれている。
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ブドウは2007年4月に山梨県から勝沼ぶどう郷とブドウの切手が出されているのみである。
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最後に番外編。同じ秋の味覚のきのこだが、これも1974年11月に第9回国際食用きのこ会議記念の切手として栽培シイタケの図案が出されたのみで、なぜか松茸の切手は出されていない。わずかに風景印や記念印にある程度である。
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どうも日本では花屋に並ぶものを切手にはしても、八百屋やくだもの屋に並ぶものはあまり切手の図案にしないようである。