『ぶらっと橋めぐり』その27。今回は有名な橋に挟まれた橋をご紹介したい。橋の名前は西河岸橋。日本橋川にかかる橋だが上流側が一石橋、下流側が日本橋と著名な橋に囲まれている。
日本橋から一石橋までの日本橋川右岸地域が西河岸町と呼ばれていたことからこの名前がついた。
初代の橋は1891年に弓弦形ボウストリングトラスという最新型の鉄橋であったが、関東大震災で被害を受け、現在の橋は1925年に架け替えられたもの。長さが52m、幅が11mな橋だが、上に高速道路が走り、全容はよく見えない。ただ、この橋から日本橋がよくわかる。
橋の袂には小さな公園、また反対側にはこの辺りと橋について描かれた案内板があるが、いつも人が多い。実は喫煙場所となっているからである。
なお、この橋より日本橋に掛けては裏河岸と呼ばれていた。しかし、現在は大企業な本社などオフィスビルが林立し当時を偲ぶものは今はなにもない。