hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

スミレ

2017-04-15 05:00:34 | 日記

春の野草の代表格としてスミレがある。これは道端に群生する紫色の可憐な花をつけるバラ科の草本で桜と同じ頃に咲く。

道を散歩していたら今年も見つけることができた。スミレの仲間にはパンジーやビオラなど観賞用のものもあるが、花をよくみるとパンジーを小さくしたように5枚の花弁があり、下の一枚がベロを出すように生えている。

この花をみると松尾芭蕉が野ざらし紀行のなかで『山路きて何やらゆかし菫草』と呼んでいることを思い出す。芭蕉はこの句を京都から大津に向かう難所である逢坂の関あたりで詠んだとされている。

実のところは何回も推敲して熱田の句会で披露したものだが、山を歩く苦しみのなかでこの花を見つけてホッと心が安らぐ気分にさせてくれる句である。

そう言えばスミレは普通切手の図案にもなっている。一つは430円切手、そして現在発行されているのは92円切手である。やはり、日本の道端には欠かせない植物なのであろう。