『ぶらっと橋めぐり』その39。門前仲町周辺は実は運河に囲まれている。東京の下町には運河がつきもので、仙台堀川や小名木川、北小名木川など現在も残るものがたくさんあるが、門前仲町から最も近いのが大横川である。
大横川は元は業平橋で北十間川から別れ、小名木川や仙台堀川と交差、横十間川に合流、途中で西に向きを変え、隅田川に合流する。その中で東富橋から桜が植えられている堤を橋を渡りながら歩いて見る。
東富橋は丁度、平久川と大横川の交差する地点からすぐのところにある小さなトラス橋で長さが40.5m、幅が11mである。鋼製のトラス橋で竣工は1930年、平成16年には区景観重要記念物に指定されている。
上を走る通りは琴平通り通り呼ばれ、関東大震災までは金毘羅宮があり、賑わっていたらしいが、震災で被害を受け、本郷に移ってしまった。ちなみに結構交通量が多い。
この辺りが黒船橋あたりまでが、両岸に桜が植えられていて、満開時には大勢の観光客で賑わうが、まだ、もう少しということもあり、まだ人も少ない。橋の横にはヤマザクラが花をたくさんつけてはいたが。
開花途中の桜を眺めながら下流の巴橋を目指す。
巴橋の名前の由来は富岡八幡宮の門前にあり、八幡宮の紋が三つ巴であることからこの名前になった。巴橋は長さが40.5m、幅が11mで昭和4年に造られたものである。
巴橋は欄干が低く遠くまでよくみわすことができる。運河なので流れも穏やかで後は晴れて桜が咲けば言うことなしである。(以下次回)