『ぶらっと橋めぐり』その43。今回は神田川にかかる高井戸橋と佃橋を渡ってみる。場所は井の頭線高井戸駅から環八を渡ってすぐのところにある。
佃橋は環八が上を通るため幅は広いが短い橋である。つい2週間前に通った際には岸の両側からソメイヨシノが張り出し美しい。少し散り始めていたため、神田川には花筏もでき、うっとり眺めるのも良かった。
しかし、わずかなうちに桜はほとんど散り、代わりに若葉がどんどん出てきて緑に変わりつつある。まだ緑も黄緑色に近く、それはそれで中々良い。
佃橋の名前だが、元の地名『佃』に由来する。佃とは荘園領主が直接に保有する田んぼのことで領民は地租を払う代わりに収穫したコメを納めていたと言われている。
さらに川を下ると隣は高井戸橋。高井戸とは元々は甲州街道最初の宿場で上高井戸と下高井戸に分かれ、半月毎に営業していたと言われる。『高井戸』自体は宗源寺にある高井堂不動が高台に祀られていて『高いお堂の不動尊』からついたとの説、高いところから出てきた井戸から高井戸となった説などがあるが、はっきりはしない。
この橋も桜が咲き誇り、ちょうど橋のたもとに井戸が残されている。水は飲めないが、今も現役で水も汲み上げられる。
短い桜の季節も終わり、緑の季節になった神田川、散歩に行くには良い季節である。