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『切手シリーズ』その67。秋が近づくと花屋に並ぶ桔梗(ききょう)の鉢、その凜とした美しさには目が止まる。桔梗は秋の七草にあることはご存知だろうか。その由来とされている『はぎ、おばな、くずばな、おみなえし、ふじばかま、あさがお』の山上憶良にある『あさがお』は『ききょう』であるというのが定説なのである。
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そんなこともあり1961年発行の『花シリーズ』では9月はききょうの花が描かれている。因みに、8月は『あさがお』、10月は『リンドウ』である。
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秋の花とは言うものの、実はききょうは開花期間が長く、6〜9月であり、我が家のききょうの花は7月に終わってしまっている。花も5角形の美しい紫(白もある)だが、蕾も折り紙で折った風船のようで可愛らしい。また、稀には八重咲きのものもあり、奈良のお寺で見つけた際には感動した。
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ところで切手だが、花シリーズの次に発行されたのは1985年9月の高山植物シリーズ第6集のチシマギキョウである。
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1993年9月の四季の花シリーズ3集では尾形光琳画の『画帖ニ帖にある桔梗図』が取り上げられている。
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ふるさと切手では2006年6月に九州の有名観光地と花で『平尾台とききょう』として発行。さらに7月の神奈川県の花の一つとして発行されている。
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また、2011年11月の季節の花シリーズ第1集と第2集して2枚が発行されている。
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しかし、都道府県の花(例えば東京都の花はソメイヨシノ、茨城県の花はバラ)でないこともあり、代表的な日本の花ながら、普通切手には残念ながら登場していない。