hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

池ノ上駅

2017-09-01 05:00:54 | 日記

『井の頭線気まぐれ散歩』その10。今回は池ノ上駅、下北沢駅の一駅渋谷寄りに位置するが、下北沢駅からは600mしか離れておらず、ホームの端からは次の駅が見える。

わからないのはその地名の起源。現在は該当するような池はない。ただ、古来の言い伝えによると駅の南側に南北に長い大きな池があり、このため、駅周辺の高台を『池ノ上』と呼ぶようになったとされる。ちなみに池の端は『池尻』と呼ばれていたらしい。

駅を降りて左に行くと商店街、この商店街には商店よりレストランが多く、日が落ちる頃には賑やかになる。左側には代沢小学校、駅前通りは周囲の道が狭いこともあり、ようやくすれ違える程度の道だが、通行量が多い。


少し行くと右側にはアフリカのアンゴラ共和国の大使館、反対側にはインド大使館次席公邸など在外公館がいくつかある。

その先を右に曲がるとさらにお屋敷街、大きな邸宅が増加するが、歩く人はまばら。

突き当たりを左に行くと北沢八幡神社の裏手に出てくる。世田谷区北側の守護神であり、15世紀ころ世田谷城主の吉良家が勧進したと伝えられている。


立派な鳥居をくぐるとまずは能舞台のような建物、敷地も広く、現在の社殿は1852年に再建されている。

小高くなっているため、冬天気がよいと富士山も拝めるようである。(今はまだ、前の銀杏の木が邪魔をして見ることはできない。)


そしてほど近くには森厳寺、江戸時代には『針供養とお灸』で有名になり、沢山の参拝者があった。『灸』は開山をした孫功和尚がひどい腰痛に悩み、淡島明神に祈願したところ、夢に淡島明神が出てきて灸の秘法を伝授。これで和尚の腰痛に効いたため、淡島堂を作り、また、秘法を他の僧侶に伝授した。

毎月3、8の日は灸治の日として遠くからも人がきたようである。また、針供養は毎年2月8日に淡島堂で行われている。入口には銀杏の大木があり、威風堂々とした寺であった。

池ノ上駅周辺には意外に見るところが多く、特に9月第1土曜日(9月2日)は北沢八幡の例大祭が行われるためにさらに賑やかになるであろう。