hokutoのきまぐれ散歩

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南新宿駅

2017-09-06 05:00:16 | 日記

『鉄道シリーズ』その178。鉄道、特に私鉄に乗っていると始発駅の次の駅にあまり降りたことがないことに気づく。①あまりに近すぎてわざわざ降りることが少ない、②軌道で展開して来た私鉄(京王、京浜急行)は始発駅が今と異なっていたり、途中駅が廃止されたりして駅間が逆に離れているなど実は特徴のある駅が多い。今回は思い切って『始発駅の次の駅』シリーズをスタートさせてみたい。


第1回はあっと言う間に着く方の代表格である小田急小田原線の南新宿駅にしてみた。小田急新宿駅は2層に分かれており、1階部分からはロマンスカー、快速急行、急行など優等電車が出る。その下の地下ホーム8.9番線は各駅停車のみが出発する。

各駅停車は日中は10分おきのため、しばらく待たされるが、急行ホームと違い、列もなく、人影も少ない。各駅停車本厚木行きに乗ると定刻に出発。薄暗い駅構内を走り、明るくなるかならない頃に『まもなく、南新宿』というアナウンスがある。そして南新宿駅ホームに到着。しかし、こんなに近くてもちゃんとホームには横浜銀行のATM、トイレ、エレベーターも完備、さらに有人駅である。


南新宿駅の歴史を見ると名前が2度変わっていて、今の名前は3つ目。1927年4月開業時は『千駄ヶ谷新田』、1937年には『小田急本社前』となり、1942年大東急(東急に小田急、京浜急行が、戦時特別法で吸収合併させられたもの、京王も1944年に合併)設立時に小田急そのものが解散したため、現在の名前となった。因みに現在の1日平均乗降客は3782人と少ない。


ホームは相対式2ホームだが、地下で繋がっている。改札口を出ると駅前とは思えないような狭い道が左右に走る。これを左に曲がり、右に坂道を登ると小田急南新宿ビルの横に出るが、これが元の小田急本社(現在も本店所在地)である。

1945年に駅が戦災で焼ける前には150m新宿駅寄りにあったとのことなのでこのビルのすぐ前に駅があった模様。


その先には小田原線最初の踏切があるが、車の交通量も多く、ひっきりなしに来る小田原線のため、よく閉まり、渋滞をしている。渡ると右側に山野美容専門学校の大きなビル、そのまま行くとJR代々木駅に向かう道である。


こう考えると新宿というより、完全に代々木エリアにあり、不思議なのは駅名。駅名は南新宿駅だが、渋谷区代々木2丁目に存在することである。