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『ぶらり橋巡り』その56。隅田川橋巡りも最後は言問橋。この橋の由来は在原業平の古今和歌集にある短歌『名にし負わば いま言問わん 都鳥 今想う人はありやなしやと』の『言問わん』から取ったものだが、実はこの橋の近くではなく、白鬚橋のあたりにあった『橋場の渡し』で詠んだものと言われている。
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この橋も関東大震災の復興事業として計画されたもので両国橋、大阪の天満橋とともに三大ゲルバー橋と呼ばれた大きな橋である。橋長は239m、幅員は22mあり、1928年2月に完成したもので、上を走るのは国道6号線(水戸街道)である。
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橋の欄干には言問橋とあるが、蔦に覆われ良く見ることができない。通行量も多く、また、橋にある電気灯とスカイツリーが同じ高さに見える場所があり、面白い。
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橋の真ん中あたりからは隣の東武線跨線橋(隅田川橋梁)が見えるが、東武線車両は常に徐行して通過するため、よく車体を眺めることができる。
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実は1945年3月10日の東京大空襲では両岸の住民が火に追われて身動きができなくなり、そこに落ちた焼夷弾で多数が焼け死んだり、川から飛び降り亡くなったりした悲しい歴史がある。今は花火大会を見に人で混雑するくらいだが、やはり平和の尊さを感じる。
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