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『古刹を巡る』その42。久々のこのシリーズ、今回は世田谷区にある豪徳寺を訪問。アクセスは小田急線豪徳寺駅からでも良いが、最も近いのは東急玉川線宮の坂駅、そこからは歩いて5分程度である。
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この寺はすぐそばにある公園同様に中世の武蔵吉良氏の居城『世田谷城』の一部と言われ、1480年に吉良政忠が伯母弘徳院のために『弘徳院』という庵を結んだのが始まりと言われている。その後、1633年に彦根藩主井伊直孝が井伊家の菩提寺として伽藍を創建、その後直孝が没すると直孝の戒名から取った豪徳寺という名前に改めたもの。
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寺は彼岸中日ということもあり、訪れる人も多く、山門を入ると花や線香が売られていた。入ると左手には立派な三重塔、彼岸だからか中の三尊像も拝むことができた。
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真ん前には仏殿、大権修利菩薩椅像をはじめ多くの仏像が並んでいる。
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左手に向かうと井伊直弼(大老、十三代藩主)をはじめとする井伊家の子息子女たちの墓所があるが、なぜか井伊直弼の墓だけに花が供えられていた。
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元に戻り、松福庵に向かう。ここには伝説の招き猫が祀られている。その伝説とは、井伊直孝が、鷹狩りで付近を通った際に寺の猫が手招きしていたので何だろうと寺の中に入り、お茶を飲んだ。すると急に雷雨となり、雨にずぶ濡れにぬらずすんだことを喜び、縁と思いこの寺を菩提寺としたエピソードから招き猫が生まれた。そのため、松福庵には大小沢山の招き猫が飾られているが、なかなか壮観である。
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次に本堂にお参りをして、寺務所で招き猫を買って帰るのがこの寺の参詣順路のようである。境内には楓が多くもう少し秋が深まると美しい紅葉が見ることができそうである。
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因みに彦根のゆるキャラも同じ猫のひこにゃんである。