
『ぶらり橋巡り』その55。前回の続きだが、白鬚橋は東京の3区の境にあり、墨田区側から渡ると右側が荒川区、左側が台東区になる。

荒川区側には小さな公園があり、この辺りは石浜城跡と言われており、中世の浅草にあったと言われる城である。


そばには石浜神社、由緒は724年に聖武天皇の勅願により鎮座されたといわれている。中世には大社として発展、祭神は天照大神、豊受大神と伊勢神宮と同じである。

白鬚橋の左岸にある遊歩道を歩き始める。少し行くと河岸にある隅田川テラスになる。河岸には昔の博覧会の錦絵や大震災で焼失した十二階と呼ばれて親しまれた凌雲閣の絵などが描かれていて興味深い。歩き始めるとだんだん東京スカイツリーが大きくなっていき、ようやく桜橋が見えてくる。


桜橋は1985年に完成した新しい人道橋で墨田区と台東区に分かれる両岸の隅田公園を結んでいる。(予算も墨田区と台東区で折半した。)


中々地上からは分かりにくいが、橋全体は珍しいX形をしており、花見時期にはかなりの人が来るようである。また、さぞや隅田川花火大会は綺麗にみえるであろう。

橋は橋長169m、中央の橋幅が20mあり、クロスする場所に二箇所にはオブジェが置かれている。

天気も良く、ゆったりと流れる隅田川、そびえる東京スカイツリーと中々絵になる風景。ただ、やはりベンチで寝そべる人が結構いる。(以下、次回)
