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『鉄道シリーズ』その216。旅行で高崎まで行ったが、翌朝早く起きたので上毛電気鉄道中央前橋駅を訪問した。上毛電気鉄道は中央前橋駅〜西桐生駅まで25.4kmの上毛線を有しているが、両端がいずれもJRとの連絡がない場所に駅がある珍しい私鉄線である。
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ただ、この点に関しては電鉄も問題意識があり、中央前橋駅からJR前橋駅とのリレーバスを走らせたり、赤城駅での東武鉄道との連絡をはかるようにダイヤを組むなど改善は行なっているようである。
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中央前橋駅はJR前橋駅とは約1km離れており、周辺は県庁など官庁街、また歓楽街となっている。駅舎は2000年に現在の総ガラス張りの駅舎となった。また、早朝と深夜は窓口の駅員が不在で無人駅のように改札内への出入りは自由である。目の前に広瀬川が流れ、ほとりに柳が植えられていてゆったりとした雰囲気がある。
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車両は700系が2両編成で使われているが、実は京王井の頭線旧3000系の改造車でヘッドの色も真紅や山吹色など井の頭線にない色もあり、全部で8色、しかし、レインボーカラーとよんでいる。
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特に山吹色の第4編成は水族館の絵が描かれていて『走る水族館』と名付けている。また、車両の帯は赤と緑に統一されている。
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せっかくだから2番目の駅にも行ってみる。隣は城東駅で中央前橋駅からは0.8kmあり、無人駅である。駅舎は小さな小屋があり、また、駐輪場を備えているのも上毛電気鉄道らしい。
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というのは群馬県は比較的平坦であるため、鉄道に自転車を載せることができるからである。付近には前橋子ども公園があるらしく案内板も出ていた。ちなみに1928年の開業時には一毛町駅であった。
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中央前橋駅には乗って残そう上毛電気鉄道と書いてあるが、沿線の高校が統合され、通学客が減るなど逆風が続いている。しかし、そのような環境でも新型車両を導入しようとするなど前向きに取り組んでおり、応援して行きたい私鉄の一つである。