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『メトロに乗って』その92。今回は都営地下鉄大江戸線練馬駅を降りて歩いて見る。練馬駅は1915年に武蔵野鉄道(現、西武池袋線)の駅として開業、1927年には豊島線開業。
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しばらく間があって1991年には大江戸線の光が丘〜練馬開業、1994年に新桜台〜練馬の西武有楽町線が開業、そして1997年に現在大江戸線(当時は都営12号線)練馬〜新宿が開業して現在の形となった。つまり、西武鉄道は池袋・有楽町・豊島線の3線、都営地下鉄大江戸線が乗り入れている。
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練馬駅を降りてまずは南側に歩く。目の前に大きなビルが見えるが、これが20階建・高さ94mの練馬区役所である。23区の区役所では文京区役所に次ぐ高さがある。
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せっかくだから、20階の展望室に登るが、エレベーターはあまり早くない。登ると周囲に高い建物がないこともあり、船堀タワー同様見通しは良い。天気さえ良ければ富士山や筑波山も見えるらしいが、夏はガスがかかっていて東京スカイツリーが微かに見える程度。
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ただ、豊島園が豊島城址の風情をよく残すことなどはよくわかる。展望レストランもあり、しっかりとした食事を景色を眺めながら取ることができる。
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区役所を降りて目白通りを左に曲がると『はなみずきのこみち』と名付けられた並木道に出る。蝉の音は相変わらず喧しいが、影と風があるのは盛夏の散歩には大助かり。
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突き当たりの信号を右に曲がると南蔵院が見えてくる。真言宗豊山派の寺で山号が瑠璃光山。
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開基ははっきりしないが良弁僧都が1357年に再興したと伝えられる。
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山門を入ると右側には立派な石灯籠、長屋門、その先には首つぎ地蔵。入母屋造、浅瓦葺の本堂、閻魔堂と続く。
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立派な境内には人影もなく、蝉が鳴いているのみ。奥には鐘楼門もある風格のあるお寺であった。なお、豊玉小学校は1876年にこの本堂を使って開校したのである。(以下、次回)