hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

弥山に登る〜夏旅行(1)

2018-08-25 05:00:18 | 旅行

恒例の夏旅行第1弾。毎年夏に4、5日は旅行に行くが、行く場所を決めるのが難しい。まずはいつ休みが取れるかによるが、とにかく旅行好きのため、普段行くような場所は数回は行ったことがある。そのため、数年来ある地域(これは県単位が多いが)を集中的に行くことにしている。昨年はやや異例で今年世界遺産に登録された五島と長崎外海地区を中心に企画した。今年はあるポスターを見て山口県にしたのである。

とはいえ、山口県だけではと思っていたら、私の連れ合いが宮島、特に後ろの弥山に行ったことがないと言い出し、そこをスタートにした。朝早い便で広島空港に8時半に到着、そこから旅がスタート。ところが、広島空港は実は三原市にある。そこから廿日市市にある宮島までは結構遠い。しかも、高速道路を走ると先日の西日本豪雨の爪痕は沢山残っていて、遊んでいいのかと自責の念にかられかけるが、年一回の旅行にはそんなことばかり言っていられない。SAでたこ焼きを食べてから宮島口に到着。

宮島は西日本豪雨のあとは旅行客激減の話は当てにならず、フェリー乗り場近くの駐車場はほぼ満車。しかし、ようやく一つ見つけて停める。

そこからフェリー乗り場までは5分、フェリーは松大汽船にする。別にJRが嫌いな訳ではなく、弥山(みせん)へのロープウェイとのセット券があるからの選択である。フェリーは乗るとすぐ出発、すぐに桟橋に到着する。次はロープウェイを目指すが、少し歩き、紅葉山公園の下で無料送迎バスを見つけ、定員ギリギリで乗り込む。バスは細い山道をガタガタ言わせながら5分ほど登り、ロープウェイ駅に。ここではまず8人乗りの小さなロープウェイに乗る。その後、やや、大きめなロープウェイに乗換え、さらに谷を超える。そうしてようやく獅子岩駅に降り立ったのが11時半、ここから山登りスタートである。

案内図には30分と書いてあり、どうせ宮島の裏山くらいの気分で登り始めた。まずは下り道、しかし全体図をみると始め300mは下りだが、その後頂上まではずっと登り、しかも道は下っていても結構滑りやすい。麓から登ってくる道と合流する地点から登り始める。

最初は勾配がある程度だが、足元には大きめな石がゴロゴロ、その上に乗りながら登って行く。投入堂ほどではないが、暑さも厳しく、汗を拭きふき登る。階段が出てくるとようやく弥山本堂・霊火堂に到着する。

弥山本堂の開基は弘法大師により806年にされ、またここで修行したという。その向かいにある霊火堂には『消えずの霊火』があり、弘法大師が護摩を焚いた頃から1200年火を絶やされていない。また、『大茶釜の湯』があり、万病に効くらしい。


少し上に上がると三鬼堂、ここには鬼の神が祀られている。家内安全、商売繁盛に利益があるとのこと。もう暑くてあまり詳しくは見なかったのである。ちなみに伊藤博文の信仰は厚く、掲額の字も博文公の自筆とのこと。


文殊堂と観音堂までくるといよいよ岩山らしくなってくる。大きな石の間を何とかくぐり抜けて先に行く『くぐり岩』あたりではその岩の大きさにびっくり。

ここも宮島なんだなと再確認する。実はこのあたりまで来ないと弥山はあまり眺望が良くないのである。


そしてようやく山頂、レストハウス。2階はゆっくりできるスペース、3階からは360度の眺望が開け、真昼なのに風が通り、案外涼しい。特に2階ではゴロッとなれるため、靴と靴下を脱ぎリラックス。少し休むと疲れも吹っ飛んだ。


下りはもう一つの道を降り、干満の岩、舟岩、大日堂を通過しながら降りるが、降りる方は早く、さらにこちらの道の方が日陰が多い。

ただ、最後ロープウェイ獅子岩近くはまた登りではあるが。宮島は修行の島、仏の島であることを3回目にしてようやく理解できたのである。また、ロープウェイより上は自販機はない(弥山本堂には高い飲み物はあるが)から必ず持って行った方が良い。