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『古刹を巡る』その49。浄妙寺を出て、桜の咲き誇る小道を戻り、金沢街道を右に曲がる。次の信号を左にわたると報国寺への参道となる。すぐに山門が見えてくるが、中に入ると苔をうまく使った庭が広がる。
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報国寺は1334年、つまり鎌倉幕府が滅んだ翌年に天岸慧広により創建された臨済宗のお寺で開基は足利尊氏の祖父家時とも上杉重兼とも言われる。一般には竹の寺として有名だが、本堂の前には2本のソメイヨシノ、いずれも満開である。
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拝観料200円を支払い中に入るが、素晴らしい竹林と庭園が迎えてくれる。苔むした地蔵たちが並び石塔もある。
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奥の方には崖を掘り、祠が作られていて足利氏一族の墓もある。今は崩落の危険があるため、側には寄れないが。竹林を巡ると空が見えないほど密集して立っていて京都嵐山の小道を彷彿させる。
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外国人観光客を中心に混み合ってはいたが、静寂は保たれ、土を割って出ようとする筍も発見できた。もう少し時間があれば奥の茶室『休耕庵』で抹茶をいただくのもよいだろう。
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