hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

杉本寺を歩く

2019-04-06 05:00:36 | 日記

『古刹を巡る』その50。報国寺を出てまた金沢街道まで戻り、左に曲がる。200mほど歩くと右前に階段と寺らしい建物が見えてくるが、これが坂東三十三箇所霊場巡り1番札所である杉本寺である。


山門を入るとすぐのところに運慶作の仁王像が左右にあり、睨みを効かせている。本堂まで真っ直ぐに階段が続くが途中からの石段は苔むしていて現在は上ることはできない。ただ、その苔の立派さには驚く。

新たに作った左側の石段を登ると茅葺き屋根の本堂が見えてくる。ヤマザクラなのか、こちらの桜はかなり花びらがちりはじめていた。

杉本寺は創建が731年と鎌倉最古の寺であり、今まで訪れた2つのお寺とは異なり、天台宗の寺院である。本堂には行基が安置した十一面観世音と慈覚大師(円仁)作・恵心僧都源信作の十一面観世音が3体並んでいる。ほかにも地蔵菩薩立像やおびんずるさまなどが本堂狭しとならんでいる。

巡礼の白衣や輪袈裟、金剛杖などが売られているのは一番札所らしい。順打ちする人はここがスタートラインとなるからである。

30年以上の時を超えて杉本寺は以前と何も変わることなく、私を迎え入れてくれた。これから再び板東三十三ヶ所めぐりを回り始めるわけではないが、古刹の良さを味わうことができたのである。