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春になるとソメイヨシノの木がこれだけあちらこちらにあったのかと驚かされるが、ソメイヨシノに混じってモモの木が多いことに気づく。モモの中でも花を観賞するために品種改良されたのがハナモモである。色は濃い赤、ピンク、白と3種類ある。
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モモは古事記にもイザナギが黄泉の国か、逃げ帰る際に悪鬼にモモを投げつけて退散させたことも書かれており、かなり古くから栽培されていたことがわかる。
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中国では花も実も珍重されていて西遊記には孫悟空が蟠桃園の管理を任されたが、不老長寿のモモを孫悟空が食べてしまうという記述もあるほどである。
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また、ハナモモの中でも珍しいのは源平桃、これは同じ枝に赤と白、場合によってはその中間のピンクの花をつけるもので接木でなくとも自然界に存在する。そのメカニズムは赤の色素を作るアントシアニンが遺伝子の影響で一部発色しないため起こるキメラ(同一個体の中に異なる遺伝情報を持った細胞が混在すること)によるものである。
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しかし、さらに面白いのは神田川沿にあるハナモモ、かつては白と赤の花を両方つける源平咲きであったが、最近は以前ほどのコントラストはなく、せいぜいピンクの濃淡がある花を咲かせるようになっている。これは遺伝子でどのように説明するのであろうか。
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いやらしい話かもしれないが、次の写メにある源平桃を買うと三鷹農協で48600円、これはなかなか手が届かない。
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