御岳山古墳、天神山古墳を巡った後、野毛大塚古墳を目指す。目黒通りを歩き、環八を左折、野毛公園を目指す。古墳はテニスコートの奥にある。
『野毛大塚古墳』は帆立貝形古墳で築造は5世紀初頭と推定されている。規模は全長82m、後円部直径68m、高さ11mと大きい。嬉しいことに上にも登ることができる。
階段50段あまりを登ると頂上に到着、子供達は必ず競争しながら階段を登ってくる。頂上からはまわりの風景がよく見ることができる。
また、頂上にはタイルが埋め込まれているが、これは埋葬品の発掘された場所を示していて、太刀や兜など多数発掘された。
現在は東京国立博物館に収蔵されており、国指定重要文化財に指定されている。
1990年の調査で3段築成で葺石が施され、4つの埋葬施設がある。
また、各段のテラス部分からは朝顔型の埴輪や円筒埴輪のほかに家や鶏などの埴輪や武具なども発掘されている。こうしたことから被葬者は優れた軍事力を持っていたのではと想像されている。
反対側に降りて後円部の淵を歩くと前方部を2つみることができる。ちょうど工事中ではあったが、これだけの古墳が街の真ん中で見ることができることは少ない。
規模の大きな古墳に登り、椅子に座って周囲を眺めたが、当時はどのような風景だったのだろうと思いを馳せた。