クリスマスが終わるともうお正月、これはデパートの売り場だけではなく、人形町では『歳の市』が始まった。
歳の市は浅草の羽子板市、東日本橋の薬研堀の納めの歳の市などが有名だが、人形町でも水天宮交差点〜人形町交差点の歩道に約30店舗の露店が立ち並ぶ。朝の通勤途上に水天宮前駅を上ると青いシートがかかった露店が並んでいるのを見て、暮れが来たことを感じる。
また、合わせてこの500mの道路に330個の謹賀新年と書いた提灯が並ぶのである。露店は水天宮から人形町に向かって左側の歩道には『は組』の提灯を掲げた縁起物を売る店が並ぶ。
松飾やしめ飾り、お供え餅、門松のほか、松や裏白、ユズリハなども販売している。
反対側は日常使いの陶器、来年の暦とカレンダー、盆栽、靴屋など。食べ物を扱う店は昨年同様、ベビーカステラ、焼き栗、七味唐辛子のみ、地下鉄工事の影響なのか、水天宮前〜甘酒横丁のみしか店は出ていなかった。
ここには丸の内や六本木などと異なり、派手なイルミネーションやクリスマスツリーはないが、この提灯を見ると『今年も終わり』と感じるようになったのは10年以上人形町に勤めているからだろうか。
2年間コロナで開催できなかったイベントも復活、夏のせともの市、秋の人形市、暮れの歳の市といつものように行なわれ、見慣れた風景が復活した。この当たり前の日常こそ改めて感謝すべきと思うようになった。
歳の市の開催は12月26日〜30日、ちなみに提灯の点灯は夕方〜22時までである。