hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

京の馳走 はんなりや〜日本橋ランチグルメ

2023-09-12 05:00:00 | グルメ
このところランチに揚げ物ばかり食べているようで、たまにはさっぱりと思い、純和風のランチ、目標は友人のTくんに教えてもらった京おばんざいの店に決めた。

店の名前は『はんなりや』、場所は日本橋界隈で昼時1番列ができる天丼『金子半之助』のすぐ近く、ビルの2階にある。店の近くまでは胡麻油の香りがするが、2階に上がると気にならない。

カウンターは6人ほど座れ、あとは4人席ばかり。ランチの時は基本相席なので少し待てば座ることができる。私が到着したのは11時50分頃、カウンターに一席のみ空席があったのでそこに座る。


ランチメニューはお昼のセット(出汁巻、おばんざい3種、漬物、赤だし、ご飯)が税込1400円、これに刺身、焼き魚などを加えることができる。私はお昼のセットにちりめん山椒をつけたセット(税込1550円)にした。

5分ほどでランチが到着、お盆一杯におかずが並んでいる。ご飯から時計回りにちりめん山椒、赤だし、漬物、小鉢は『豚肉のしゃぶしゃぶ風、胡麻味噌風味』『卯の花』『白滝とたらこの和物』さらに出汁巻である。

赤だしを一口飲んだあと、まずは『白滝とたらこの和物』。マヨネーズで白滝とたらこ、さらにスライスした玉ねぎを和えてあるが、玉ねぎがよく効いている。

『豚肉のしゃぶしゃぶ風、胡麻味噌風味』は豚肉に火を通し、もやし、筍などを胡麻味噌で味付けてある。胡麻の香りと豚肉のボリュームがあり、ご飯が進む。

『卯の花』はオーソドックスな味わいだが、これで冷酒でも飲みたくなるほど美味い。いずれにしても味付けは優しさがこもっている。

だし巻きは出汁たっぷり、甘さは控えめだが、食感が素晴らしい。大根おろしを付けて食べるのもいい。

赤だし、ご飯はもちろんのこと、漬物も昆布の佃煮、柴漬け、壬生菜の漬物と小さな皿に沢山乗せてある。
ご飯の上にはちりめん山椒を乗せて、あっという間にご飯だけ食べ終わってしまいそうになる。個人的には焼き魚や刺身などは全く必要ない。



店に入るまではさぞや女性客ばかりかと思ったが、若い男性もちらほら。ヘルシーなランチは人気があるようで。ご馳走さまでした。夜のメニューはたくさんあってこちらもいい。
はんなりや
中央区日本橋室町1ー11ー15日本橋UNOビル2階
0332451233

吉祥寺まつり、わっしょい!

2023-09-11 05:00:00 | 日記
いよいよ秋祭りのシーズンに突入した。まだまだ暑いが、吉祥寺にある武蔵野八幡宮の例大祭は9月15日だが、それを前に9月9日・10日は第51回吉祥寺秋まつりと銘打ち、神社の神輿に加え、10ある商店街の神輿、計11の神輿が吉祥寺を練り歩く。



10日午後に買い物に吉祥寺に行くととにかく人が多い。各商店街揃いの半被を着た人がウロウロしている。サンロードを歩いていたら向こうから稲荷町という提灯を先頭にお神輿を担ぐ人々。



やはり、わっしょい、わっしょいという掛け声で神輿を運んでくる。人数も多く、よく見ると外国人や女性も意外に多い。


目の前を通る時にもみんな真剣でいい表情をして商店街を練り歩く。歩くコースは神輿によってまちまちだとか。



その後、ヨドバシカメラで用事を済ませて、再びサンロードに戻ると前の方から可愛らしい声が聞こえてくる。これは子供神輿、大人に負けない大きな声で練り歩いている。



御旅所も多く設けられ、子供たちは暑いのかジュースの取り合いとなっていた。



午後3時に駅前通りに神社の神輿を先頭に11基の神輿が勢揃い、さらに担ぎ手や見物人、警備の警察などですごい人の数。



反対側に早く渡らないと帰れなくなるため、最後までは見なかったが、マスクなしで酒を飲んで多いに騒ぐ、昔の姿が戻ってきたことに喜びを覚えた。来週は地元久我山稲荷の大祭である。






矢場とん 東京銀座店〜銀座ランチグルメ

2023-09-10 05:00:00 | グルメ
名古屋メシにも色々とある。煮込みうどん、うなぎのひつまぶし、台湾ラーメン、あんサンド、ナポリタンなど。東京でも鶏手羽先之唐揚げは鳥良、世界の山ちゃんなど市民権を確保、今回は手羽先同様東京でも食べることができる名古屋メシの代表『矢場とん』の味噌カツを頂くことにした。

銀座の南部、昭和通り沿いに矢場とん銀座店がある。立派な店に入ると1階の4人席(会社の同僚と2名で訪問)に通され、お冷とおしぼりが提供される。



厚みのあるメニューを開くとわらじとんかつ(定食2180円)、極上リプ鉄板とんかつ(同2290円)、極上リプとんかつ(同2180円)などたくさんの種類があるが、今回はロースとんかつ御膳(1520円)で味噌汁を豚汁に変更(+150円)をお願いした。

比較的早くランチ登場、大きな木のお盆にとんかつ(千切キャベツ付)、小鉢(レンコンきんぴら、ひじきの煮物)、漬物2つ、豚汁、ご飯が乗っている。するとトンカツの上に味噌だれを掛けてくれる。
まずは豚汁を一口、大きなお椀に具沢山。豚肉、大根、牛蒡、こんにゃく、にんじん、白菜、玉ねぎが確認できた。これだけでもご飯がいくらも食べられてしまいそう。もちろん、美味い。



カツは真ん中から、揚げたてで衣はパリッとしている。それほど粘度の高くない味噌だれは見た目ほど味は濃くない。カツにはよく合うように甘さも強くなく、意外にさっぱり。ただ、ご飯が進む。

キャベツの千切にも味噌だれがついて、これをどんどん食べる。もちろんご飯とキャベツは食べ放題、途中でお代わりをたっぷり頂く。



小鉢のレンコンのきんぴらやひじきの煮物、漬物もいい箸休め。だんだん衣がしっとり、辛子を付けて頂くが、ご飯が進んで困る。もちろんライスのおかわりはなしでご馳走さま。



それでもかなり満腹となった。やはりこの味噌だれ、粘度も味もかなり工夫されている秘伝の味なのであろう。ご馳走様でした。
矢場とん東京銀座店
中央区銀座2-11-2
0335468810

ラグビーワールドカップ開幕〜東京大会の観戦の思い出

2023-09-09 05:00:00 | 日記
あれからもう4年も経過したとは。日本でラグビーワールドカップが開催されたのは2019年9月、日本で開催されるのに見に行かない訳にはいかないと味の素スタジアムに足を運んだのは9月21日、対戦カードはアルゼンチンvsフランスであった。

ラグビーの試合は学生、社会人、トップリーグ、リーグワンと40年以上に渡り見に行っているが、その興奮は日本が出ていないカードであったが、盛り上がりかたが想像の域を超えていた。

試合は16時からだったが、公式なメッセージとして2時間前に現地到着と書いてあったので家を早めに出て京王線飛田給駅に急いだ。普段からFC東京の試合を見に行っていたので多少の混雑には驚かなかったが、とにかくガタイのいい外国人が多く、さらに大混雑の車両内でフランス国歌の大合唱が始まると、別のところからアルゼンチン(と思われる)国歌の合唱が始まる。すでに行きの電車内で前哨戦が始まっていた。



しかし、駅を降りてからの行動が日本人とは根本的に違う。彼らはデモ行進でもするようにゆっくりとしかし国歌を歌うことを忘れずに味スタを目指す。もちろん国同士でやり合うことは全くない。サッカーの日本人サポーターがペットボトルを投げ合うなんてことはないのである。



14時10分味スタに到着、当時は持ち込みの荷物検査が厳しくて飲みかけのお茶まで没収。さらに売店は大混雑という状態。その中でハイネッケン(ビール)だけは売り子が沢山いて高い値段で売っている。ソフトドリンクの販売などまるでない。



私の右隣は公式ウエアを着た大きなアルゼンチンの中年の方、一方で左隣はフランスの上品な老夫婦という中で試合開始。



上手いフランスと力強いアルゼンチンという戦いで前半はフランスが20対3と大きくリードして終わる。しかし、後半はスクラムで優位に立ったアルゼンチンの勢いが増し、後半20分にPGで20-21で逆転。



しかし、後半29分にフランス・カミーユロペスが再逆転のDG。その後アルゼンチンは2回のPGをはずし、万事旧す。フランスが23-21で接戦をものにしたゲーム。

面白かったというと怒られるがアルゼンチンの僕の隣に座っていたサポーター。取れば大喜び、取られるとがっかり、最後のPGは見ていられず後ろを向いてしまう。なんと表情が豊かなんだ!



こんな楽しかった観戦から早くも4年、フランス大会で日本はどうなるのだろう。勝ち負けだけ言うと前々回は3勝1敗(対南ア◯34-32、対スコットランド⚫️10-45、対サモア◯26-5、対アメリカ◯28-18)ながらボーナスポイントで泣き、予選敗退。前回は4勝(対ロシア◯30-10、対アイルランド◯19-12、対サモア◯38-19、対スコットランド◯28-21)で決勝トーナメントには行ったが、対南アフリカには今はキャノンで活躍するデクラークに縦横無尽に走られ、⚫️3-26と敗れて終わったのである。

つまりこれを上回るにはベスト4以上、つまり予選D組で1敗しかできない。チリ、サモア、アルゼンチン、イングランド相手にどこまで行けるのかという大変レベルの高いものが要求される。

しかし、できないと言われて常に勝ってきたたのが日本代表、頑張ってもらいたいものである。

ニホンバシハルヲ〜日本橋ランチグルメ

2023-09-08 00:10:00 | グルメ
暑い時に熱い物はなかなか食指は動かないが、私はカレーだけは違う。カレー粉が漢方薬のようなスパイスの塊だからかもしれないが、食べたくなることがある。

カレーにも色々と種類があり、本格的なインド風、欧風カレーと言われる洗練されたもの、スープカレーなどあるが、今日お邪魔する『ニホンバシハルヲ』は昔ながらのカレーである。

基本のカレーは3種類、小盛(ごはん150g 500円)、並(同250g、600円)、大盛(同380g、700円)。かかっているビーフカレーは同じ、ねっとりとした甘辛味である。トッピングは色々とあるが、コロッケ100円が人気である。セットにすると温玉、サラダ、千切キャベツが付いて800円(並)とお得である。



私は『並+コロッケ』(700円)をお願いした。先客は2名、店主がワンオペでやっているため、混むとまずいのだが、幸いすぐにカレーは到着した。

まずはそのままで頂く。たっぷりと福神漬を取って一口、スパイスの香り高くなかなか美味い。やや甘めの味付けだが、だんだん辛味が後でやってくる。ビーフの肉塊もちゃんと2つ入っている。

ただ、やや刺激が足りないので真ん中のテーブルに置いてある辛味調味料を加えるが、ハラペーニョソース、デスソース、ハバネロソースなど5〜6種類ある。ハバネロソースを少し掛けるがやはりかなり辛い。



コロッケにもウスターソースを掛けて頂く。揚げたてほくほく、火傷しそうな熱さだが、辛味の増したカレーとともに頂くと味変になり、食欲が増す。あっという間に完食してしまった。店主はワンオペだが、丁寧で店を出るときも『ありがとうございます。またよろしくお願いします。』と元気に見送ってくれる。

気持ちの良いみせであった。ご馳走さま。なお、ランチはお隣もカレーをやっているのでお間違い無く。
ニホンバシハルオ
中央区日本橋本町1ー6ー3
09041275317


代官山付近の坂巡り①

2023-09-07 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その186。7月10日頃から左脚の調子が悪くなった。これは東京で猛暑日が発生したのと重なるが、それが原因かはわからないが。とにかく『街歩き』『坂巡り』どころではなく、遂にダイソーで杖を買って歩く羽目になってしまった。気がつけば1ヶ月が経過し、ほぼ普通に歩けるようになったが、猛暑はなかなか去らない。しかし、久しぶりに坂巡りと近場を歩くことにした。東急東横線で渋谷駅から1つ目、代官山駅で降りて歩き始める。



渋谷〜代官山間は地下に潜ったが、代官山駅は相変わらず。おしゃれなんだから、古臭いのだかよくわからない。西口に出てすぐを線路に沿って右に曲がり、代官山アドレスの裏を歩く。

すると左に上り坂が出てくるが、これが『代官山坂』である。不思議なことに真ん中には中央分離帯のある広い坂道だが、代官山通りを境に反対側に上る道は細い。



なぜこのわずがな区間だけが広いのかは不明である。代官山という地名から付けられた坂の名前。

『代官山』の地名はというと代官所の管轄林があったことに由来すると言われているが、証拠がない。中央分離帯に植えられているひまわりが綺麗に咲いていた。



再び坂を下り、代官山通りを左に行く。次の左に上る一部階段の坂道が『代官坂』である。



坂を上るとヘアサロンが左手に、さらに行くとカラフルな教会の横に出て、八幡通りまで続く。路地裏のような坂道である。

八幡通りに出て、右に曲がる。次の坂道『天狗坂』は山手線の線路より手前にあるはずなのだが、中々見つからない。坂道学会の案内には『八幡通りを跨線橋の先で北西に曲がる(行き方が反対から)と狭い短い下り坂となっている。車の通行ができないように坂下、坂上の道の真ん中には石の杭が立っていて、坂上の石杭にはてんぐ坂と彫られている』とある。

鉢山中学校東のバス停あたりから跨線橋まで道を一つずつ潰していく。しかし、そのような道が見つからず、周囲をウロウロする。


ようやく見つけたが、坂上の石杭は撤去され、跡のみが残る。坂下の石杭もなく、単にコーンが立っているのみ。ただ、渋谷区の案内板を発見、坂道は間違いなかった。



坂道の名前の由来は案内板によると『岩谷松平(号を天狗、1849〜1920)が住んでいたことによる』とある。岩谷氏は明治10年に鹿児島より上京、銀座に紙巻きタバコを扱う岩谷天狗商会を設立、奇抜な宣伝文句で一世を風靡した。

(かつてはこのような石杭があった)

(石杭の跡らしきもの)

明治38年に煙草が専売制となると日本人の肉食による体質向上を考え、養豚業を始めたりした。岩谷氏が晩年この地に住んだことから天狗坂の名前がついた、とのことであった。(以下、次回)


小諸そば夏のメニュー2種をいただく

2023-09-06 05:00:00 | グルメ
小諸そばにはよく行くが、さすがに盛夏はたぬきそばはちょっとつらい。しかし、冷やしたぬきももう7月で飽きてしまう。8月に入ると季節のそばが登場するが、足が悪かったこともあり、今年は出遅れた。



今年の夏のメニューは3種類、『3種のネバネバそば』『とうもろこしのかき揚げそば』『四川風そば』である。個人的にあまりネバネバが好きではない(トロロ単体ならば好きだが、根昆布やオクラと混ぜるのは苦手)のため、残り2種類を味わった。

まずは『とうもろこしのかき揚げそば』、かけももりもあるが、やはりもりそばにしてみる。とうもろこしのかき揚げが乗っている。



小諸そばの麺は茹でたてが供されるため、もりそばも美味い。揚げたてまでは行かないが、カリッと揚げられたとうもろこしの粒が甘く、また食感もいい。ここまで甘いのであれば塩で食べてもいいくらいである。

もう一つの特徴はネギとワサビが使い放題というところもいい。薬味をたっぷり入れ、喉越しの良い蕎麦と食感もいいとうもろこしのかき揚げ、なかなかの傑作である。

翌日はもう一つの『四川冷麺』をいただく。茹でて締めた麺を皿に盛り、その上にきゅうりの千切りをたっぷり乗せて、四川風のピリ辛のツユをかけたもの(430円)。

まずはそのままいただくが、とにかくボリューム不足、具もきゅうりのみ、食感はいいが辛味も不足していて中途半端。

せめて揚げ玉でも乗ればいいのだろうが、これで一食はきつい。やむなく、ネギをたっぷり乗せ、さらに七味を振っていただく。



味はかなり向上したが、ボリュームはいかんともし難い。やはり1.5人前までの増量(50円増し)は必要だろう。こちらはまだ工夫の余地があるように感じた。

舟町一期〜四谷三丁目グルメ

2023-09-05 05:00:00 | グルメ
コロナ禍以前はよく四谷三丁目界隈で呑んでいたが、最近はやはり回数も減った。久しぶりにゆっくり板前さんの腕が楽しめるような店のカウンターで前の職場で一緒だったOくんと一献を傾けることにした。



『舟町一期』という店は杉大門通りをまっすぐに行ったところにあるビルの2階にある。外の看板を頼りに歩く。もうこの店に来るのも2年ぶりである。それほど広い店ではなく、しかも今日は10人近い予約が入っているとのこと。

ほぼ時間通りにスタート、まずは生ビールで乾杯する。お通しは鱧の卵の寒天寄せ、見た目も涼しげである。味は薄味、関西風であった。
刺身の盛り合わせは2つの皿に分かれていてまずは『鱧の落とし、梅ジュレ掛け』、こちらも涼しげ。久しぶりに鱧の落とし(生の鱧をお湯に潜らせ、冷水で締めたもの)を頂いたが、梅の効いたポン酢味は鱧と相性が素晴らしかった。

2つ目の刺身の盛り合わせは『鰹の腹皮』『キンメ・鰆の皮の炙り』『鱸の昆布締め』いずれも一仕事加えてある。昆布締も炙りも塩で頂くがお酒をすぐに注文した。


始めに頂いたのが『加茂錦』(新潟県)。単桿渡船は渡船という酒米を品種改良して丈を低くした米の種類である。味わい深い仕上がりもなっている。
『カツオのたたきサラダ仕立て』はカツオのたたきを野菜の上に並べ、ポン酢ジュレを掛けてあるが、これをさっぱり頂く。



『鳥つくね』は笹の葉に巻いて登場。ほんのり味噌が香り、軟骨を叩いて加えてあるので食感がいい。酒は『豊香』(長野県)、金門錦という長野県独特の酒米なのだが、よく膨らむ。

『鮎のうるか焼き』、鮎を焼いた身にうるかのほんのり苦味のあるソースを合わせ、さらに中骨は揚げて同じソースを纏わせている。色は悪いが、味は素晴らしい。酒にピッタリ、誠の大人の味わいである。

さらに『鶏の唐揚げ』、いわゆるチューリップを醤油と酒のタレに漬け込み、揚げてある。熱々がたまらない。



酒は『天青』(神奈川県)、米は雄町。ラベルが素晴らしいだけでなく、白こうじ仕込みで香りも味も爽やかな酒であった。

最後に『エビパン』、エビのすり身を食パンに挟み揚げたもの、もうカロリーなどどうでも良くなって頂くが、身体に悪そうなものはうまい。ただ、当然ながらこれで満腹、よく飲みよく食べた。ご馳走さまでした。

舟町一期
新宿区舟町5ー25 TSIFUNAMACHI3階
05059339777

中井〜高田馬場付近の坂③

2023-09-04 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その185。再び新目白通りに戻って高田馬場方向に歩く。次の交差点を左に登るまっすぐな坂道が現れるが、これが『聖母坂』。今まで歩いてきた道が左右に曲がりながら登るものばかりだったため、少し珍しく見える。坂の上に聖母病院があるため、2009年に区が一般公募したものの一つである。



坂下の交差点を越えると斜め左に行く道を歩くと左に登っていく坂道が現れるが、これが『久七坂』。



大正5年作成の豊多摩郡誌によると『村道元耕作道、字本村に属す、急坂なり』とある。また『住家から田んぼに下る野良道だったようだ。由来の久七はゆかりの人名にちなむのだろうか』と説明板にはある。
この道も霞坂と同様に左右にうねうね曲がりながら登る細い坂道である。



坂下の細い道を先に進む。案内板には『新宿区下落合野鳥の森公園』と出てくるが、左に曲がる道は細く、薄暗い森に入って行く。すぐに右に曲がり、公園の入口が出てくるが、公園内も雑草がかなり生えていて薄暗い。



公園の淵に沿って左に登る道が出てくるが、これが『おばけ坂』。幽霊坂というのは多いがおばけの付く坂道は初めて。しかし、昼でも薄暗く、車も通れない細い坂道に付けるのならばピッタリのネーミングである。



坂を登って行くと道の中央にコーンが立っていてよく見ると『二輪しか通行できません、6月11日にはバックができずレッカー車が出動』『この下通り抜け不可、クランクあり、何十台もバックで戻っています』と書いてある。近所の住民も手を焼いているようである。



坂下まで降りて少し行くと右手に『七曲坂』。その名前の通り曲折7ヶ所の坂道、明治37年に開笮、交通に便せり』落合では最も古い坂の一つで『頼朝公和田山にご出陣の時、軍勢をはかり給わんとて、七まがり坂を開かせ給へり。』とある。



『落合』という地名は日本各地にあるが、川と川、道と道が合流しているところにつけられる地名で、新宿区の落合は神田川と妙正寺川が合流するためついたもの。川が削った部分に坂道ができたので下落合駅方向から新目白通りに向かう急坂の多い場所であった。最後は氷川神社にお参りして高田馬場駅に到着した。






『関東大地震〜伝える災害の記録』を見にいく

2023-09-03 05:00:00 | 日記
2023年9月1日は大正12年に発生した関東大震災からちょうど100年になる。しかし、さすがに100年が経過すると語り部の方も亡くなり、当時の話を聞く機会もすくない。まだ、当時はまだ動画は十分普及しておらず、写真も少ない状況。カラーフィルムはまだ殆どなく、絵で描写するのが一般的であった。

当時の絵画と安政2年の大地震(1855年)に関する絵図を同和火災(現在のあいおいニッセイ同和損保)が収集、そのコレクションの一部を『関東大震災〜伝える〜災害の記録』と題し、日本橋アンペルギャラリーで展示されている。

まず、目を惹くのはこの展覧会のポスターにも使われている『本所石原方面大旋風之真景』(冒頭の絵)である。当時は避難場所など設定されておらず、陸軍被服廠跡は下町には広い空き地がなかった中、皆空き地と知っていたため、大勢の人々は火災に追われて家財道具や布団などを大八車に乗せ、避難してきた。



しかし、当時は台風の余波で風速10m以上の強風が吹いており、火災が広がる。避難場所にも四方から火が迫り、さらに家財道具などにも火がつき、巨大な炎の竜巻が発生、火災旋風となって多くの避難民を包み込んだといわれている。(中には15km以上先の市川市まで吹き飛ばされたという記録もある)この事実はとても信じられないのだが、僅かな時間で3万8000人が亡くなったことは間違いない。



ほかの絵には浅草寺雷門や上野公園、万世橋駅、吉原、新吉原、警視庁なども火に包まれて、その火は消そうにも広がり、凄いことになっている。 
特に浅草花やしきの逃げ出した象や万世橋駅前にあった広瀬中佐・杉野兵曹像と焼ていく市電の状況、上野の西郷隆盛像など、リアルかつ凄まじさをよく伝えている。



当時のモノクロの絵葉書には日本橋三越や丸の内第一生命館、日本橋白木屋、日本橋にあった魚市場などの無惨な姿が載っている。



安政の大地震の資料も江戸城を中心にどの部分が火災、また崩落など被害の状況に応じた地図の塗り分けや状況を克明に記した調査報告書など、ここまでのことが当時からできたのかと感心した。ただ、それが近代化する東京に活かせてはいなかったようではあるが。



この展示会はアンペルギャラリー、日本橋高島屋の向かい、丸善並びからさくら通りを入った2軒目のビル1階で開催中。入場は無料です。


百年前のことと捉えるのではなく、いつこれが目の前のことになるかも知れない時見るべき展示ではないかと個人的には感じた。