hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

中井〜高田馬場付近の坂③

2023-09-04 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その185。再び新目白通りに戻って高田馬場方向に歩く。次の交差点を左に登るまっすぐな坂道が現れるが、これが『聖母坂』。今まで歩いてきた道が左右に曲がりながら登るものばかりだったため、少し珍しく見える。坂の上に聖母病院があるため、2009年に区が一般公募したものの一つである。



坂下の交差点を越えると斜め左に行く道を歩くと左に登っていく坂道が現れるが、これが『久七坂』。



大正5年作成の豊多摩郡誌によると『村道元耕作道、字本村に属す、急坂なり』とある。また『住家から田んぼに下る野良道だったようだ。由来の久七はゆかりの人名にちなむのだろうか』と説明板にはある。
この道も霞坂と同様に左右にうねうね曲がりながら登る細い坂道である。



坂下の細い道を先に進む。案内板には『新宿区下落合野鳥の森公園』と出てくるが、左に曲がる道は細く、薄暗い森に入って行く。すぐに右に曲がり、公園の入口が出てくるが、公園内も雑草がかなり生えていて薄暗い。



公園の淵に沿って左に登る道が出てくるが、これが『おばけ坂』。幽霊坂というのは多いがおばけの付く坂道は初めて。しかし、昼でも薄暗く、車も通れない細い坂道に付けるのならばピッタリのネーミングである。



坂を登って行くと道の中央にコーンが立っていてよく見ると『二輪しか通行できません、6月11日にはバックができずレッカー車が出動』『この下通り抜け不可、クランクあり、何十台もバックで戻っています』と書いてある。近所の住民も手を焼いているようである。



坂下まで降りて少し行くと右手に『七曲坂』。その名前の通り曲折7ヶ所の坂道、明治37年に開笮、交通に便せり』落合では最も古い坂の一つで『頼朝公和田山にご出陣の時、軍勢をはかり給わんとて、七まがり坂を開かせ給へり。』とある。



『落合』という地名は日本各地にあるが、川と川、道と道が合流しているところにつけられる地名で、新宿区の落合は神田川と妙正寺川が合流するためついたもの。川が削った部分に坂道ができたので下落合駅方向から新目白通りに向かう急坂の多い場所であった。最後は氷川神社にお参りして高田馬場駅に到着した。