hokutoのきまぐれ散歩

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黒猫庵〜蔵前グルメ

2023-09-19 05:00:00 | グルメ
8月も末というのに完全な夏の天気は収まるところを知らない。酒はそろそろ『秋上がり』となる頃だが、まだまだ夏酒のスッキリとした飲み口の方に寄っている。



今日は出たばかりのduncyuに載っている『黒猫庵』という若い人が頑張って切り盛りされているそば前の店にお邪魔した。場所は私の事務所からは都営浅草線1本で蔵前駅まで行き、出口を出るとすぐ前にお店が見える。洒落た暖簾が目印である。店に入ってすぐのところにあるテーブルに3人で陣取り、飲んで食うこととなった。


やはりビールは欠かせない。赤星で乾杯、最近のマイブームはこのサッポロラガーである。冷えたビールは堪らない。お通しはポテサラ、これが酢がよく効いて美味い。

まずは酒肴3種、左から豆腐の味噌漬、牡蠣の塩辛のカマンベールチーズ乗せ、原了郭の七味で作った明太子。まずは牡蠣の塩辛が堪らず美味く、強い海の香りをカマンベールチーズが抑える逸品。さらに明太子の辛いこと、しかし七味の旨さもあり、少しずつ頂く。



すぐに日本酒へ。知らない酒も沢山あり、期待感が高まる。まずは『かたの桜』(大阪府)、大阪府交野市の酒蔵が作る辛口の酒。喉越しがよく、つるつる入る。

北海道の真牡蠣が登場。薄ピンクの美しい姿、レモンを少し垂らして頂くが、何とも芳醇な味、クリーミーとあったが、その通り。ただ、牡蠣の種類はいくつかあったが、いずれもクリーミーだろう。

『馬刺し』登場、この店では黄ニラの醤油漬と小ネギ、茗荷等が添えてあり、赤身のしっとりした綺麗な肉に黄ニラと共に頂く。この取り合わせがいい。これも素晴らしい酒肴である。

次の酒は寒菊(千葉県)。総乃寒菊というブランドで少しガス感も残る爽やかな味。丁寧に作られていて、この蔵のラベルはいずれも美しい。



『青唐辛子入りだし巻き』は個人的なブームの青唐辛子を細かく刻み、たっぷりと出汁を含んだだし巻きに合わせてある。このピリッとした辛味とふんわり卵のミスマッチがいい。『味噌玉』もザ・酒のつまみという逸品、ちびちび食べて酒を飲む、飲み過ぎ注意である。

酒は不動(千葉県)、千葉続きとなったが、こちらは香り高い秋上がり、どんどん飲んでしまいそうな穏やかな味。



『穴子の一夜干、炙り』、厚みのある穴子の身に少し塩をつけて頂くが、皮のカリッとした食感と身のフワッとした味が堪らない。『さつま揚げ』の揚げたてをハフハフ言いながら頂く。少し甘みがあるところは鹿児島風なのである。

『片野桜』(大阪府)はひらがなの同名の酒に比べて米が備前雄町ということもあり、膨らみのある柔らかい味に仕上がっている。

『蕎麦がき』は蕎麦粉を熱湯で練っただけの品だが、蕎麦粉の香りが立ち、塩や山葵で頂くとより甘みも引き立つ。

最後にもりそば、当たり前のように美味い。さらっと頂くが、あっという間になくなってしまう。



1人がさらに卵とじのかけそばを注文、一口つゆを飲ませてもらったが、これは絶品。次回はこちらも食べることにしたい。

若いご夫婦が切り盛りする蕎麦前の店、工夫されたつまみがお酒を進ませる。いい店であった、ご馳走様でした。




黒猫庵
台東区蔵前3ー6ー8
0358092326