hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

代官山付近の坂巡り①

2023-09-07 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その186。7月10日頃から左脚の調子が悪くなった。これは東京で猛暑日が発生したのと重なるが、それが原因かはわからないが。とにかく『街歩き』『坂巡り』どころではなく、遂にダイソーで杖を買って歩く羽目になってしまった。気がつけば1ヶ月が経過し、ほぼ普通に歩けるようになったが、猛暑はなかなか去らない。しかし、久しぶりに坂巡りと近場を歩くことにした。東急東横線で渋谷駅から1つ目、代官山駅で降りて歩き始める。



渋谷〜代官山間は地下に潜ったが、代官山駅は相変わらず。おしゃれなんだから、古臭いのだかよくわからない。西口に出てすぐを線路に沿って右に曲がり、代官山アドレスの裏を歩く。

すると左に上り坂が出てくるが、これが『代官山坂』である。不思議なことに真ん中には中央分離帯のある広い坂道だが、代官山通りを境に反対側に上る道は細い。



なぜこのわずがな区間だけが広いのかは不明である。代官山という地名から付けられた坂の名前。

『代官山』の地名はというと代官所の管轄林があったことに由来すると言われているが、証拠がない。中央分離帯に植えられているひまわりが綺麗に咲いていた。



再び坂を下り、代官山通りを左に行く。次の左に上る一部階段の坂道が『代官坂』である。



坂を上るとヘアサロンが左手に、さらに行くとカラフルな教会の横に出て、八幡通りまで続く。路地裏のような坂道である。

八幡通りに出て、右に曲がる。次の坂道『天狗坂』は山手線の線路より手前にあるはずなのだが、中々見つからない。坂道学会の案内には『八幡通りを跨線橋の先で北西に曲がる(行き方が反対から)と狭い短い下り坂となっている。車の通行ができないように坂下、坂上の道の真ん中には石の杭が立っていて、坂上の石杭にはてんぐ坂と彫られている』とある。

鉢山中学校東のバス停あたりから跨線橋まで道を一つずつ潰していく。しかし、そのような道が見つからず、周囲をウロウロする。


ようやく見つけたが、坂上の石杭は撤去され、跡のみが残る。坂下の石杭もなく、単にコーンが立っているのみ。ただ、渋谷区の案内板を発見、坂道は間違いなかった。



坂道の名前の由来は案内板によると『岩谷松平(号を天狗、1849〜1920)が住んでいたことによる』とある。岩谷氏は明治10年に鹿児島より上京、銀座に紙巻きタバコを扱う岩谷天狗商会を設立、奇抜な宣伝文句で一世を風靡した。

(かつてはこのような石杭があった)

(石杭の跡らしきもの)

明治38年に煙草が専売制となると日本人の肉食による体質向上を考え、養豚業を始めたりした。岩谷氏が晩年この地に住んだことから天狗坂の名前がついた、とのことであった。(以下、次回)