「キャンピングカー普及推進協会」と言う団体は無いと思いますが、あればその手先の様な今日のブログです
ずっと以前に書いた事もあるんですが・・・
2003年から僕らはキャンピングカーをベースに「日本三百名山プラス」に登る旅を毎年数か月間続けています
その12年を振り返ると、計画の基本は「5か月間」なんですが、実際には二カ月ほどしか出られない年があったり、体調不良から4か月で止めたりと様々です。
でも日本でキャンピングカーをベースに旅をしてる夫婦(またはカップル)としては、最長期間の部類に入ると思います
こんな僕らが最初に車で長い旅をしたのは、1974年?頃だったと思います。
二年の海外生活を終えて日本へ戻り、軽四箱バンの「スバル サンバー」を改造して、美由紀と二人で公園や観光地の駐車場に泊りながら二カ月ほど友達を訪ねたり観光したりダイビングしたりしました
僕らはアメリカ人のそんな姿をいつも見てたから、日本に戻っても普通だと思ってしてたんですが・・・その当時は行く先々で珍しがられ、時には友達に笑われたりもしました。
それから40年後の今、軽四箱バンや普通の箱バン、時には普通の乗用車で夫婦やカップルが寝泊まりしながら旅をしてるのは、全く珍しくもなく「日常」となっています
当時僕が改造した軽四箱バンより遥かに快適でないと思える車で旅してる人達も大勢見かけます
キャンピングカーも同様ですが「なぜ僕らが車で寝泊まりしながら旅をするのか」と言う事を、今日は書きます。
殆どの人はすぐさま「お金が掛からないから」だと思うでしょう
しかしそれもありますが、それ以上にその何倍も「理由」があるから、僕らは旅に「寝られる車」(ヨットも同様です)を選んでいます
先ずその一番は「必要なものが手元における」事です
人間と言うのは、どれ程贅沢な旅行をしても普通のツアーや手荷物しか持てない旅だと、長くなると疲れが出て来て家に戻るとホッとします。
その理由を考えれば良い訳ですが、家ではお茶が飲みたいと思えば、誰に注文する事無く自分で勝手に自分の好みの味や濃さのお茶が好きなだけの量で飲めます
テレビが見たいと思えば、いつでもスイッチを入れるだけです
疲れたらいつでも横になって休むことが出来ます
本が読みたいと思っても、その辺に本はありますし、したい事が殆ど揃ってるのが「家」なんです
そのしたい事が何でも出来るの事が、人の心を慰め疲れさせない第一なんです
「車旅」にしろ「ヨット旅」にしろ、僕が一番に考える事は「家と同じように」と言う事です。
だから・・・僕の場合非常に荷物が多くなりますが、旅がどれほど長くなっても「車旅やヨット旅」で疲れた事はありません
今回この公園の男子トイレのドアが壊れていたのを、退屈しのぎに修理しましたが・・・その程度の道具はのってるんですよ
第二に「自分の味の食事」が「体調に合わせて好みの料理が好みの量」食べられる事です
長い旅をした事が無い人は「次々出てくるご馳走」を美味しいと思うかも知れませんが、それは大間違いです。
焼き魚が食べたいと思う日もあれば、煮つけが食べたいと思う日もあります。
ところが旅館に泊まると、中途半端に色々出てくるけれど「帯に短しタスキに長し」で、数日続くとどれも満足できないものになります
ある程度は「好み」を伝えて料理を変えて貰う事は出来ますが、味が合いません。
最後の一口の口直しとなると・・・これはとても不可能なんです
味が合わない日が続くと、誰もでしょうが何もかもが面白く無くなってしまいますから・・・旅は続けられません
次に「宿」です。
自由な旅は興味がある所では、満足行くまで滞在したいです
その代り面白いだろうと思っていても、そうでなかったらすぐに次の場所へと移動したくなります。
この様な我儘な旅を日本でしようと思うと、やってみれば解りますが毎日半日が「宿さがし」になります
今居る場所や次の行き先を考えると、何処の宿に泊まるかを決めるのに時間が掛かり、その場所に行くのにも時間は掛かります。
特に目的が無い人はまだ簡単でしょうが、僕の車旅は山登りですし、ヨット旅ではダイビングや釣りや観光でしたから、宿を決めるのが大変なんです
「不可能」と言っても良い位です。
まあ書けば限がないんですが・・・
これらを完全に満足させてくれるのが僕の「車旅やヨット旅」です。(小さな車では無理ですが)
登山旅の場合だと、前日から登山口へ行ってそこで泊っていますから、朝起きてから移動時間の必要が無く、バタバタしなくて済みますし、天気が悪くなってたらそこで何日か待つ事もできます
本もテレビ(衛星放送)もあるし、多少の工作も出来るし、好きな時にお茶でもコーヒーでもお酒でも飲めますから、家に居るのと同じで疲れません
殆どの場合は景色も悪くありませんから、家以上でしょう
間もなく終わってしまう「三百名山に登る旅」ですが、もう少し歳が行って余り厳しい山に登れなくっても、毎年夏は簡単な山に登りながら標高が千メートルから二千メートルにある登山口や登山口周辺にキャンピングカーで来て、のんびりと野鳥の写真を写す旅も一つの目標にして良いような気がします
今日の飯田市は「梅雨になりました」が、城址公園の駐車場に停めているキャンピングカーの窓からは、雨に煙る南アルプスが見えていました
土曜日なのに雨だから殆ど人は来ませんが、すぐ傍の広葉樹の林の緑が目に優しいです
天気予報が少し変わって、明日登ろうと思ってた山は延期。
明後日になるか明々後日になるか解りませんが、この環境は別荘以上だからゆっくり待てます
昼過ぎに雨も上がり青空になったから、野鳥を狙ってみたけど・・・ダメですね。
そんなんで少し前に写した写真をアップします
僕が写したスズメの幼鳥です
巣箱の様子を窺うムクドリはこの後巣作りの草を運んでいました
美由紀が写した卵を抱くツバメですが・・・目が大きいんですね
雨の間に野鳥図鑑を見ていたら、冬に寒い地方に旅すると色々な鳥の写真が写せそうな事に気づきました
それでこのキャンピングカーを「寒冷地仕様」に改造する方法を考えて見ました
全ての窓を二重にして、安全に一日中石油ストーブが焚け、洗い物をする水が温水になれば良い訳です。
頭の中でプランは出来上がりました
僕の事ですから「実用本位」で、恰好は良くありませんが世界中のどんなキャンピングカーより快適に過ごせそうです
またそのうちに改造を始めますので、楽しみにしていてください。
それから・・・天気予報が変わったので今日も飯田市内の城址公園です
明日の朝の天気予報を見て、この後の移動は考えます。