三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

映画「ファイブ・デビルズ」

2022年11月19日 | 映画・舞台・コンサート
 映画「ファイブ・デビルズ」を観た。
映画『ファイブ・デビルズ』オフィシャルサイト

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11月18日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開|“香り”の能力で少女が飛び込んだ母の禁断の記憶 カンヌで異彩を放ち騒然とさせた、タイムリープ...

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 あまりピンとこなかった。スリラーとしてもヒューマンドラマとしても今ひとつ。SFにしては科学的なアプローチがなく、ホラーというには怖さがない。
 差別やいじめを扱ったシーンもあるが、物語と結びついていないから唐突感が否めない。作品のテーマが判然としないのだ。

 夫婦と子供、昔の友人二人の計5人。それぞれに悪意があったという話で、そこにタイムトラベルが加わって現在と過去を行ったり来たりする。タイムトラベルは割とありがちで、目新しさはない。異常な嗅覚も宝の持ち腐れだ。
 登場人物の掘り下げがないから、誰にも感情移入できないままに終わる。疑問がたくさん残るが、それほど追及したい気持ちにはならない。製作側の、細かいところは気にしないで押し切ろうというテキトーな姿勢が透けて見えるのだ。

 スリラーとしてはテクニック不足で、ドラマにしては思い入れが不足している。そんな作品だった。