経済産業省前のテント村は今もあるようだが、そこにいる人たちに訴えたいのは、福島県の放射線管理地域から人々を避難させるように、声を上げて欲しいということだ。脱原発も結構だが、今もなおそこに住み続けている人がいることを、一瞬たりとも忘れてはならないのである。私の会津若松市に住む友人が、一昨日、福島市に出かけてきた。矢野目小学校近くのイオンでも、1時間あたり1・4マイクロシーベルト、高いとことでは3・95マイクロシーベルトもあった。これには友人も、度肝を抜かれたという。さらに、観光スポットにもなっている花見山では、1時間あたり0・9から1・2マイクロシーベルトもあった。地べたの高いところは、2・4マイクロシーベルトもあり、身震いしてしまったのだった。花見山では、公式にも0・86マイクロシーベルトとの数字が公表されており、友人の線量計と、それほど差がなかった。国が法律的に示しているのは、年間1ミリシーベルトを超えないということだ。そうであれば、1時間あたりは0・11マイクロシーベルト以上は許されないのである。花見山で友人は、そこで働いている人にも話を聞いたが、それによると「調べたくない」「言いたくない」「聞かれたくない」のだそうだ。話題がそこに集まらないようにしているのだとか。会津も低線量被曝の地域ではある。しかし、福島市ほどではない。私は一刻の猶予もならないと思う。脱原発を言うのであれば、まず目を向けるべきは福島市ではないか。
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