草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

小沢に振り回されオタオタするだけの民主党執行部を嗤う!

2012年05月09日 | 政局

 検察役の指定弁護士が小沢一郎を控訴すると分かっていたから、民主党はその前に党員資格を回復させたのだろう。あまりにもやることが姑息だ。だから民主党には政権を任せられないのである。今日、控訴が決定したことで、またまた雲行きが変わってきた。民主党内の小沢グループにすれば、ようやく晴れになったと思っていたのに、またまた雷鳴が轟いて、竜巻に襲われた思いではなかろうか。小沢と一緒に吹き飛ばされるかどうかは、それぞれが決めるしかない。だらしないのは野田佳彦首相を始めとした、民主党の現執行部である。ここぞとばかり勝負に出て、小沢に離党を勧告し、政界再編の主導権を握ればいいのに。その度胸がないのだから、嘆かわしい限りだ。政治家に求められるメチエ(職業的技巧)を三つ挙げたのは橋川文三であった。「責任感」「事態に対するさめた情熱」「均衡感覚」である。このうちもっとも大事なのは「事態に対するさめた情熱」ではないか。国家国民のために、自分の政治生命が絶たれても、やるべきことはやるとの信念が、あるかどうかではないか。小沢ごときに振り回されて、オロオロしているようでは心もとない。もはや決断のときであり、解散総選挙しかないのだ。野田内閣は政権末期の様相を呈しており、乾坤一擲の勝負ができずに野垂れ死にするようでは、もはや解党するしかないだろう。

 
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世のため人のために働く政治家がかえって混乱引き起こす!

2012年05月09日 | 思想家

 政治家は凡庸で手堅い方がよいのだろうか。今朝、エリック・ホッファーの『安息日の前に』(中本義彦訳)を読んでいて、「行動的で世のため人のために働く大統領は、何らかの方法で国民生活の低下に寄与してきた」との文章に、一瞬天を仰いでしまった。ホッファーは「現在、われわれが直面している混乱は、フランクリン・ローズヴェルト、トルーマン、ケネディ、ジョンソンといった大統領に端を発している。行動的な大統領は一つの問題を解決しようとするごとに、別の解決不能な問題をつくり出してしまう」とまで言い切っている。これはまさしく、現在の日本にもあてはまるのではなかろうか。とくに民主党政権が誕生してからは、鳩山由紀夫、菅直人が首相に就任し、矢継ぎ早に新しい政策を打ち出したが、かえってそれが混乱を生みだしたのではないか。大阪市長の橋下徹にしても、自他共に認める行動的な首長ではあるが、常に危なっかしさが付きまとってならない。ホッファーが高く評価するのは、アイゼンハワーである。「いまになってみれば、問題が起こるのを防ぐアイゼンハワーの能力はほとんど超自然的だった」と書いている。港湾労働者として働きながら、読書と思索を続けたホッファーは、どこまでもリアリストであったのだ。この10年ほど日本全体が行動的政治家に振り回されてきた感がある。ここらで一度立ち止まって、卓見に富むホッファーの言葉に、耳を傾けるべきなのである。

 
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