国や県が情報を隠蔽しているから、大丈夫だと思って、幼児に田植えをさせたのだろうが、早速それがネット上で批判されたので、会津若松市の私立幼稚園の関係者もビックリしたのではなかろうか。NHKがローカルニュースで流してくれたので、きっと父兄も喜んでいたに違いない。しかし、よくよく考えてみると、国の大本営発表をたれ流すNHKに利用されただけなのである。ネット上で話題になるようなことを、わざわざ実施すべきではなかったと思う。あまりにも浅はかではなかろうか。5、6歳の幼児であり、はだしで田んぼに入ったというのは、いくら何でも問題だ。「泥だらけになりながら先生や農家の人に教えられて苗を一株ずつ植えて」とのナレーションには、どんな人でも首を傾げたくなるのではないか。幼稚園児による田植えは会津坂下町でも行われた。そこでは手袋をしたようだが、どちらにせよお上の言うことを真に受けてしまってはいないだろうか。会津盆地を取り囲む山々のワラビなどは、次々と出荷停止になっている。福島県東部よりは放射線量が低いが、それだからと言って、絶対安心なわけではない。精神的な被害だけであれば、補償の対象に会津地方が加えられるはずがない。過度に心配するのは取り越し苦労だとしても、できるだけ幼児の健康に配慮すべきではなかろうか。NHKの責任も重大である。ローカルニュースとは言え、大本営発表をやらかしたわけだから。
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