草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

金がかかるからと福島に放置されたままの子供と妊婦!

2012年05月13日 | 災害

 昨年12月29日、民主党の岡田克也が文化放送のラジオに出演し、そこでリスナーの「福島からなぜ子供を避難させないのですか」との質問に対して返答した内容が、ネット上で大きな話題になっている。岡田はホームページで、必死に抗弁しているものの、「そのために相当の時間とお金がかかりますが」とついつい本音を口にしてしまったのであり、叩かれるのもしかたがないだろう。「金がないから福島の子供たちを避難させられない」と受け取られても、抗弁のしようがないからだ。私は福島県全てとは言わず、福島県東部の放射線管理地域に、子供たちや妊婦を放置していることを問題にしてきた。経済的合理性を盾にして、現状を固定化するのであれば、民主党政権は福島県民の敵である。最近の福島民報や福島民友新聞を読むと、あたかも放射線の脅威が去ったかのようで、福島県東部の福島、郡山、いわきの各市の小学校で昨日行われた小学校の運動会の模様が、写真付きで紹介されている。土ぼこりがたたないようにするために、児童の父母が水をまいている写真まで大きく載っている。本当にそんなことをしていてよいのだろうか。現在でも福島市では1時間あたり0.6マイクロシーベルトを超えているのに、そのことがまったく触れられていないのである。民主党政権にとっては、福島などどうでもいいのだろうが、あまりにも酷過ぎる。

 
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母親への思いが人一倍強かった作家井上ひさし

2012年05月13日 | エッセイ

 今日は5月の第2日曜日で母の日だが、井上ひさしという作家は、母親への思いが人一倍強かったのではなかろうか。山形県川西町の遅筆堂文庫には、井上が読んだ蔵書が収蔵されている。そこで私が感心したのは、自民党の大物政治家であった渡辺美智雄の自伝を始めとして、母親について書いた本を集めたコーナーがあったことだ。少年時代の井上は、東北の、山形、岩手、宮城、青森の各県を転々とした。あるときは母親と別で、あるときは母親と一緒であった。離れたり、近づいたりのなかで、自我が形成されたのではないかと思う。とくに井上が懐かしそうに述懐しているのは、昭和28年7月から昭和31年3月まで住んでいた、岩手県の釜石市での思い出である。『風景はなみだにゆすれ』によると、当時は上智大学の哲学科に在籍していた。講義が面白くなくて、母親が屋台を出していた釜石に身を寄せたのである。経済的な裏付けがあったわけではなかったので、職を次々と変わった。船舶代理店の走り使い、母親の屋台のお燗番、地方巡業衣服商の助手、書店の配達員、洋品店の店員、鮨屋の板前見習い。どの仕事も二週間と続きはしなかったはいえ、親子で暮らせたことが嬉しかったのだろう。どんな人の本であろうとも、母親を主題にしていれば片っ端から集めたのは、そうした井上の過去と重なったからだろう。そこに井上文学の本質がある気がしてならない。

 
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県民無視の「ふくしま産業復興企業立地補助金」採択を嗤う!

2012年05月13日 | 災害

 福島県内への企業立地や増設を支援する「ふくしま産業復興企業立地補助金」の対象として、県は申請のあった299件のうち167件を採択した。採択分の補助総額がすでに予算枠を超えているなど、出だしから問題山積である。今の民主党政権や佐藤雄平知事のやることなど、せいぜいその程度なのである。私が疑問に思うのは、3ヶ月で1・3ミリシーベルトを超える放射線管理地域であっても、認められていることだ。そんな場所で経済活動を活発化するという目標は、民主党政権の大本営発表の宣伝材料にされるだけだ。それを証明するかのように、予算枠1600億円のうちの100億円については、わざわざ避難区域から解除された地域に限定した二次募集を、6月下旬から7月下旬にかけて実施することにしている。地元の声が反映されていないのも大問題である。資金が潤沢な大手企業へ金をばらまくことで、雇用の場をつくりたいのだろうが、一昨日行われた県企業誘致・立地企業振興対策費本部会議の選考基準が明確でないし、テコ入れが必要な県内の中小零細企業については対象外である。今回の決定によって、県が2700人分の雇用を目指すとしても、それすら絵に描いた餅であり、福島県民への目くらまし以外の何物でもない。無政府状態と化した民主党政権のもとでは、福島県の再生などはまずありえないのだから、政治の流れを変えることが先決なのである。

 
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