♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

牧村三枝子への思い

2005年07月10日 | 演歌・歌謡曲
昨日は牧村三枝子との感動の出会いがあったが、ここで私が彼女のファンとなったきっかけを思い出してみたい。

あれは昭和47年の7月、アルバイトの給料で買ったばかりのラジカセを毎日聴いていて、牧村三枝子という18歳の新人演歌歌手が、デビューする心境を語っているのが耳にとまった。北海道の廃鉱となった炭鉱の町出身で、何よりも歌の好きな少女が成功を夢見て上京したその心意気に惹かれ、デビュー曲『少女は大人になりました』のレコードを買った。当時はヤング演歌のちょっとしたブームもあったものの、同時期デビューの森昌子や三善英史の影にかくれ、あまり目立たなかっただけに、よけい応援したい気持が強くなった。
セカンドシングル『恋人形』もいい曲だったが、ヒットしなかった。

その後も低迷を続けたが、昭和53年に出した『みちづれ』の大ヒットにより、昭和56年には紅白初出場を果たす。この頃の華々しい活躍を見ていると、本当によかった、やはり世間は放っておかなかった、との思いがした。
そんな彼女も病に倒れ、3年間の闘病生活を余儀なくされたが、昨年『向島・夕立ち荘』で見事に復活。

昨日は33年目にして初めて聴く彼女の生の歌声だったが、本当に人の前でこうして唄えることが楽しいとの思いが伝わってきた。
記念になるかと思って即興で短歌を作ってみた。まことに恥かしい駄作なのだが、ここに披露させていただくこととする。

若き胸 ときめかしたる 歌声を 今ここで聴く 喜びのとき

降る雨もものかは 長き時を超え ミーコの姿 今目の前に

あの日より 三十三の 年隔て 歌が与えた 至福の思い 

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