久しぶりに鎌倉まで遠征。5月5日といえば、鶴岡八幡宮の菖蒲祭(舞楽の奉納あり)が気になるところだが、今年は趣向を変えて、鎌倉宮の草鹿(くさじし)を見に行った。
10人の射手たちが2組に分かれ、鹿をかたどった的を狙って弓の腕を競う神事である。「草鹿」っていうくらいだから、藁で作った素朴な鹿形を想像していたら、なんだかぽってりした太めの鹿が的で可愛かった。たぶん布で作って、中に詰めものをしているのだと思う。抱き枕にちょうどよさそう。写真ではよく分からないかもしれないが、木枠に紐でぶらさげられて、脚が宙に浮いている。
射手は、神頭矢(じんどうや)といって先端の丸い矢を用いるので、突き刺さることはない。当たると、鈍い音がして矢が跳ね返り、重たい鹿の的が少し揺れる。
基本的には当たり矢の数を競うのだが、奉行役から「草鹿のどこに当たったか」と問われ、射手が正しく答えられないと当たりは取り消される。また、進退の作法(衣の捌き方、歩数など)を間違えても(それを相手方に指摘されると)減点になる。このへんが近代スポーツと違い、古式ゆかしい。
■小笠原流鎌倉古式弓道保存会のホームページによれば、草鹿の的には立鹿(冬春の鹿)と居鹿(夏秋の鹿)があるそうだ。ちゃんと毛色も違っていて、面白い。
http://homepage2.nifty.com/ogasawararyukamakura/page/sub25-02.html
10人の射手たちが2組に分かれ、鹿をかたどった的を狙って弓の腕を競う神事である。「草鹿」っていうくらいだから、藁で作った素朴な鹿形を想像していたら、なんだかぽってりした太めの鹿が的で可愛かった。たぶん布で作って、中に詰めものをしているのだと思う。抱き枕にちょうどよさそう。写真ではよく分からないかもしれないが、木枠に紐でぶらさげられて、脚が宙に浮いている。
射手は、神頭矢(じんどうや)といって先端の丸い矢を用いるので、突き刺さることはない。当たると、鈍い音がして矢が跳ね返り、重たい鹿の的が少し揺れる。
基本的には当たり矢の数を競うのだが、奉行役から「草鹿のどこに当たったか」と問われ、射手が正しく答えられないと当たりは取り消される。また、進退の作法(衣の捌き方、歩数など)を間違えても(それを相手方に指摘されると)減点になる。このへんが近代スポーツと違い、古式ゆかしい。
■小笠原流鎌倉古式弓道保存会のホームページによれば、草鹿の的には立鹿(冬春の鹿)と居鹿(夏秋の鹿)があるそうだ。ちゃんと毛色も違っていて、面白い。
http://homepage2.nifty.com/ogasawararyukamakura/page/sub25-02.html