○神奈川県立近代美術館(鎌倉館) 春の所蔵品展示『近代絵画の名品展-高橋由一から昭和前期まで』
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/
そうか、この展覧会、「所蔵品展示」なんだ――。神奈川県立近代美術館は、1951年の開館当時から日本の近現代美術に主たる関心を寄せてコレクション作りを進めてきたという。その蓄積を実感できる質の高い「所蔵品展示」である。
最近、私は、いわゆる泰西名画よりも「近代初期の日本人の描いた西洋絵画」が面白くて、できるだけ見に行くようにしているが、記憶をたどってみると、2001年秋から2002年新春にかけて、ちょうど私が逗子で暮らしていたとき、同館で開かれた展覧会『近代日本美術史・再読』が、そもそもの発端だったのではないかと思う。
いまでは、松岡壽、五姓田義松など、数年前まで全く知らなかった画家の名前も、すっかりなじみになってしまった。昨年、葉山館の『時代と美術の多面体』でも感じたけど、萬鉄五郎はいいなあ。梅原龍三郎も好き。赤の多い明るい油彩が好きなのである。
江ノ島(高橋由一)、逗子(黒田清輝)、茅ヶ崎(萬鉄五郎)、熱海(梅原龍三郎)など、近隣地域の風景を描いた作品が多いのも、この神奈川県立近代美術館コレクションの特徴だろう。美術館が選んだわけではなく、日本の近代美術そのものが、ここ神奈川を揺籃の地としたためであると思われる。
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/
そうか、この展覧会、「所蔵品展示」なんだ――。神奈川県立近代美術館は、1951年の開館当時から日本の近現代美術に主たる関心を寄せてコレクション作りを進めてきたという。その蓄積を実感できる質の高い「所蔵品展示」である。
最近、私は、いわゆる泰西名画よりも「近代初期の日本人の描いた西洋絵画」が面白くて、できるだけ見に行くようにしているが、記憶をたどってみると、2001年秋から2002年新春にかけて、ちょうど私が逗子で暮らしていたとき、同館で開かれた展覧会『近代日本美術史・再読』が、そもそもの発端だったのではないかと思う。
いまでは、松岡壽、五姓田義松など、数年前まで全く知らなかった画家の名前も、すっかりなじみになってしまった。昨年、葉山館の『時代と美術の多面体』でも感じたけど、萬鉄五郎はいいなあ。梅原龍三郎も好き。赤の多い明るい油彩が好きなのである。
江ノ島(高橋由一)、逗子(黒田清輝)、茅ヶ崎(萬鉄五郎)、熱海(梅原龍三郎)など、近隣地域の風景を描いた作品が多いのも、この神奈川県立近代美術館コレクションの特徴だろう。美術館が選んだわけではなく、日本の近代美術そのものが、ここ神奈川を揺籃の地としたためであると思われる。