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たいせつなもの。すきなこと。

ヒッチコックの「 鳥 」

2009-08-27 | 映画 のこと

ヒッチコックの名作「鳥」(The Birds 1963年)

近頃、テレピでやらないなあ。
子どもの頃は、何度もテレビで放映されていて、
家族と一緒に、こわごわ観たものだ。
父が厳しいひとで、普段は八時以降のテレビは御法度だったが、
いい洋画だけは遅くまで観せてくれた。
ヒッチコックといえば、故淀川長治さんが思いだされる。
ってことは「日曜洋画劇場」で観ていたのだな。
淀川さんの解説、すきだったなあ。
淀川さんが、「コワイですねえ」っていうと
「このおじさんもこわいんだ…」って妙に安心したりして。

最近テレビでやる洋画って、家族で楽しめるものは少ない気がする。
ちょっと古くても、「地底探検」とか「ミクロの決死圏」とか
オリジナルの方の「地球の静止した日」とか「アラバマ物語」とか
ちょっと最近のでは「グーニーズ」「ミクロキッズ」とかの
ファミリーでワクワクドキドキしながら観れる洋画を
放映してほしいものだなあ。
なぜか古い洋画って吹き替えも洗練されていて
日本語でも全然違和感を感じないのだなあ。

「鳥」を子どもらに観せてやろって思ってDVDを
レンタルしてきたら、あらら、吹き替えは入っておらず、
とりあえず久しぶりに、夜中にひとりで観てみた。
懐かしい~。けれど子どものころテレビで観ていたのは
かなりカットされていたようで、フルで観るのは初めてだと
気づいた。人間模様のシーンがこんなに長かったんだ~。
いやあ、でも本当にすごい映画だ。。。
CGなどない時代、これだけの迫力を出せるのは、
やはりヒッチコックをおいて他にないだろう。
目の表情のアップや、細かい心理描写によって
より恐怖感を煽るところが名監督たる所以なのだろう。

ヒッチコック作品で、すきなのは「めまい」「裏窓」「白い恐怖」
母は若い頃からドリス・デイのファンで「知りすぎていた男」が
お気に入りだったなあ。劇中歌の「ケ・セラ・セラ」はとても印象的。

またいろいろ観たくなっちゃった!
「北北西に進路をとれ」は子どものころ、
ストーリーが複雑でよく分からなかったんだ…。
いつも途中で居眠りしちゃって。
レンタルして、今度はちゃんと最後まで観てみようっと


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