子どもの頃って、童話や歌に出てくる食べものを、ちゃんと想像して味わうことができたものだよね。
ドレミファブックのなかの歌にも、おいしそうなものがいろいろ。
「ふしぎなポケット」の増えるビスケットや、「アイスクリームのうた」のとろけるアイスクリームなどなど。
ちいさな頃、ビスケットをポッケに入れてたたいてみて、粉々になって困った経験のあるひと!大勢いるはず。
レコードを聴くたびに、勝手に味わっていたものだから、
今でも絵をみるだけで、あの頃の想像のテイストが口の中に蘇ってきてしまうほど。
この「ドロップスのうた」の中にでてくるドロップスも、
そこいらのあめちゃんとはひと味違うんだな。
なにしろ、「 なきむしかみさまが ゆうやけみてないて あさやけみてないて ぽろんぽろん」と出来たドロップスなんだもん。
ちなみに、二番では、「かなしくてもないて うれしくてもないて・・・」と続きます。
子どもゴコロに、「かみさま」って怖そうだけど、本当はやさしいんだなあって、思ったものです。
こんなに純真な歌詞って・・・いったいどなたが?と、改めて作詞者を見たら
ああ やっぱり!なるほど~。 まど・みちお先生でした!
ドレミファブックの歌の中でも特にだいすきだったこの歌。
サクマの缶入りドロップスの硬いフタを母に開けてもらうたびに、
この中にも「かみさまのドロップス」がまざっているかも・・・と そっと のぞいてみたものです。